海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前

Correらは、 PD-L1≥50%の転移性非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 1次治療として用いるペムブロリズマブ (Pembro) 単剤療法の80歳代での有効性を後ろ向き多施設共同研究ESCKEYP GFPC 05-2018で検討した。 その結果、 80歳代では、 80歳未満と比べて無増悪生存期間 (PFS) および全生存期間 (OS) が短く、 Pembro単剤の有効性が低い可能性が示唆された。 研究結果はClin Lung Cancer誌に発表された。
80歳以上の年齢中央値は82歳ですが、 80歳未満群の年齢中央値が本文からははっきりしませんでした。
PD-L1≥50%の転移性NSCLCの1次治療の標準治療はペムブロリズマブ (Pembro) 単剤療法であるが、 高齢患者、 特に80歳代の患者のデータが少ない。
2017年5月~19年11月に1次治療としてPembro単剤療法を受けたPD-L1≥50%の転移性NSCLC患者844例を対象に、 80歳代群、 80歳未満群の有効性を後ろ向き多施設共同研究で検討した。
対象844例のうち、 73例 (8.4%) が80歳以上、 74%が男性、 23.3%がECOG-PS≧2、 26%が≧5%の体重減少、 PD-L1 50-75%および≧75%はそれぞれ45.2%、 46.6%であった。
80歳代群は、 80歳未満群と比べて非喫煙者が有意に多く (17.4% vs 5.6%、 p= 0.0002)、 腺癌は少なかった (57.5% vs 70.8%、 p=0.0217)。
追跡期間中央値は45.7ヵ月 (95%CI 43.0-49.1ヵ月) であった。
OS中央値は、 80歳代群が12.0ヵ月 (95%CI 7.7-16.2ヵ月)、 80歳未満群が23.9ヵ月 (同19.5-27.4ヵ月) であった (p=0.0002)。
PFS中央値は、 80歳代群が5.0ヵ月 (95%CI 2.8-9.2ヵ月)、 80歳未満群が8.3ヵ月 (同7.2-9.8ヵ月) であった (p=0.039)。
両群それぞれの客観的奏効率に有意差は認められなかった (42% [95%CI 24-60%] vs 49% [95%CI 43-54%])。
著者らは 「PD-L1≥50%の転移性NSCLCの1次治療に用いるペムブロリズマブ単剤療法の効果は、 80歳代の患者では80歳未満の患者より低い可能性が示唆された。 80歳代では非喫煙者の割合が相対的に高く、 腺癌が少ないことが、 この結果を部分的に説明できると考えられる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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