海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前

Ligibelらは、 ステージⅡまたはⅢの乳癌患者を対象に、 電話を用いた減量介入 (weight loss intervention: WLI) が1年間の体重変化に及ぼす影響を、 第Ⅲ相無作為化比較試験 (BWEL) の2次解析で検討した。 その結果、 電話ベースのWLIは有意な体重減少をもたらすことが明らかとなった。 本研究はJAMA Oncol誌において発表された。
介入目標は1日あたり500~1000 kcalのエネルギー摂取を削減し、 初期のカロリー目標は、 参加者の体重に応じて1200~1800 kcal/日に設定されました。 減量の進捗に応じて調整され、 運動については、 最初の6ヵ月間は週150分、 6~12ヵ月には週225分のレクリエーション的身体活動が推奨され、 さらに、 文化的背景に配慮した代替食プランやレシピが提供されて減量の促進が図られました。
肥満は、 乳癌患者において再発や死亡リスクの上昇、 併存症の増加、 治療関連有害事象、 QOL低下に関連している。 しかし、 乳癌患者に広く適用可能な減量介入の方法は確立されていない。 そこで、 本研究では電話を用いた遠隔減量介入が体重変化に与える影響を検討した。
第Ⅲ相無作為化比較試験 (BWEL) の対象は、 米国およびカナダの637施設で登録された、 ステージII~III、 HER2陰性、 BMI 27以上の女性乳癌患者であった。 患者は、 電話を用いた2年間の減量介入 (WLI) +健康教育を行う介入群と、 健康教育のみを行う対照群に無作為に割り付けられた。 BWEL試験の2次解析である本研究での主要評価項目は、 1年後の体重変化とした。
登録患者 (3,180例) は、 WLI群1,591例、 対照群1,589例に無作為に割り付けられた。 ベースライン時の平均年齢は53.4歳 (SD 10.6歳)、 平均BMIは34.4 (SD 5.6) であった。 人種・民族は、 黒人 406例 (12.8%)、 ヒスパニック/ラテン 231例 (7.3%)、 非ヒスパニック2,906例 (91.4%)、 白人 2,555例 (80.3%) であった。
体重変化について、 WLI群では1年後に平均4.3kg (95%CI 3.9-4.6kg) 減少、 ベースライン比で4.7% (95%CI 4.3-5.0%) 減少した。 対照群では1年後に平均0.9kg (95%CI 0.5-1.3kg) 増加、 ベースライン比で1.0% (95%CI 0.1-1.4%) 増加した (p<0.001)。 WLI群は、 人口統計学的要因および腫瘍要因によらず、 対照群と比較して有意に体重が減少した。 閉経後女性は閉経前女性よりも減量効果が大きかった。 また、 黒人およびヒスパニックは他の人種・民族よりも減量効果が小さかった。
著者らは、 「本無作為化比較試験の2次解析において、 電話ベースのWLIは、 人口統計学的要因や治療要因によらず、 過体重および肥満の乳癌患者に有意な体重減少をもたらした。 追跡調査により、 WLIが疾患転帰を改善するかどうかが評価される予定である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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