海外ジャーナルクラブ
8日前

Beberashviliらは、 ステージ3/4のCKD患者における最適な蛋白質摂取量を検討するため、 低蛋白質摂取 (1.0g/kg/日未満) と高蛋白質摂取 (1.0g/kg/日以上) での腎複合アウトカムを、 後ろ向きコホート研究にて比較した。 その結果、 低蛋白質群では高蛋白質群に比べ、 腎複合アウトカムリスクが23%低下し (HR 0.77)、 これには主に透析開始の減少が関連していた (HR 0.65)。 試験結果はJAMA Netw Open誌に発表された。
食事指導の内容や強度、 患者の遵守状況に関する詳細な情報がなく、 どの食品をどの程度摂取すべきかという具体的な臨床指針には結びつけられない点がlimitationです。
慢性腎臓病 (CKD) 患者において、 食事による蛋白摂取量の最適解は依然として不明である。 客観的指標を用いた長期の実臨床データは限られており、 栄養リスクへの懸念も残されている。
本研究では、 ステージ3/4のCKD患者において、 客観的に測定した蛋白質摂取量と長期的な腎アウトカムおよび臨床アウトカムとの関連を評価した。
本研究は、 イスラエルで実施された後ろ向きコホート研究であり、 ステージ3/4のCKD患者を最長15年間追跡した。
蛋白質量は、 24時間尿中窒素排泄量を用いて評価し、 低蛋白質群 (1.0g/kg/日未満) と高蛋白質群 (1.0g/kg/日以上) に層別化した。
主要評価項目は、 eGFR 50%以上低下、 長期透析開始、 または全死亡からなる複合アウトカムとした。 副次評価項目には、 各構成要素ならびにeGFRおよびアルブミン尿の推移を含めた。
解析対象は530例 (各群265例) であった。
低蛋白質群では複合アウトカムのリスクが低く、 ログランク検定および調整Coxモデルにおいて同様の結果が示された。
リスク低下には主に透析開始の減少が関連していた (HR 0.65 [95%CI 0.42-0.99])。
低蛋白質群におけるリスク低下
eGFR、 アルブミン尿の経時的変化に有意な群間差は認められなかったが、 eGFR低下は低蛋白質群で数値上緩やかであった (傾きの差0.152mL/分/1.73m²/年)。 栄養指標に差はなかった。
著者らは、 「1.0g/kg/日未満の低蛋白質摂取に栄養学的有害性はなく、 透析リスクの低下と関連していた。 これらの結果は、 CKD診療においては中等度の蛋白質制限を行うことを支持するものである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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