海外ジャーナルクラブ
19日前

Liangらは、 中国科学技術大学 (USTC) センターの開発コホートおよび2つの外部コホートに登録された前立腺癌患者を対象に、 術前臨床指標と¹⁸F-PSMA-1007 PET/CTを組み合わせた二重閾値戦略による非侵襲的なリスク層別化の有用性について、 後ろ向き診断研究で評価した。 その結果、 SUVmaxおよびtPSAは、 高リスク前立腺癌に対して良好な識別能を示し、 これらを組み合わせた二重閾値基準は外部検証コホートを含め一貫して高い陽性的中率および特異度を達成した。 本研究はProstate誌において発表された。
研究対象は高リスク前立腺癌が強く疑われる患者に限定された集団であり、 低リスクまたは中間リスク患者や一般的なスクリーニング集団への適用可能性は十分に検証されていません。
臨床指標およびPSMA-PET/CTにより事前スクリーニングされた前立腺癌患者の一部において、 生検を省略した根治的前立腺摘除術が患者の負担を軽減する可能性がいくつかの研究で示唆されている。 しかし、 術前の病理学的所見がないため、 拡大骨盤リンパ節郭清の適応判断に重要な高リスク前立腺癌の同定が困難である。
そこで本研究では、 術前臨床指標と¹⁸F-PSMA-1007 PET/CTを組み合わせた二重閾値戦略による非侵襲的なリスク層別化の有用性を後ろ向き診断研究で評価した。
USTCモデル値≧0.6の基準 (PSADとPI-RADSグレードからなるノモグラムを用いて評価) を満たし、 ¹⁸F-PSMA-1007 PET/CT検査後4週間以内に確定病理結果が得られたUSTCセンターにおける開発コホートの93例、 および2つの外部検証コホートの83例/117例を対象として、 高リスク患者 (D’Amico基準 : tPSA>20ng/mL、 GS≥8、 または≥cT2c) または非高リスク患者に層別化した。
PSMA-PET/CTの最大標準化取り込み値 (SUVmax) および標的対背景比 (TBR) を定量化した。 高リスク前立腺癌に対する診断能はROC解析により評価し、 多変量ロジスティック回帰解析により独立した予測因子を同定した。
開発コホートにおいて、 SUVmax (AUC 0.807) およびtPSA (AUC 0.777) は高リスク前立腺癌の同定に対して良好な識別能を示した (いずれもp<0.05)。
二重閾値基準 (SUVmax>20.9かつtPSA >15.09ng/mL) は、 一貫して高い陽性的中率 (PPV、 開発コホート 最大100%、 外部検証コホート 91%以上) および特異度を達成し、 単一パラメータを有意に上回った (p<0.001)。 2つの外部検証コホートにおいても、 同様の診断性能が観察された。
著者らは 「USTCモデルにより事前スクリーニングされた生検省略下の根治的前立腺摘除術候補患者において、 高リスク前立腺癌を予測するための非侵襲的な二重閾値戦略が確立された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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