【JAMA】年齢調整DダイマーカットオフでDVTを効率的に除外
著者

海外ジャーナルクラブ

2ヶ月前

【JAMA】年齢調整DダイマーカットオフでDVTを効率的に除外

【JAMA】年齢調整DダイマーカットオフでDVTを効率的に除外
Galらは、 年齢調整Dダイマーカットオフ値を用いることで下肢深部静脈血栓症 (DVT) を安全に除外できるかを、 救急外来受診のDVT疑い患者を対象に前向きに検証した。 その結果、 Dダイマー値が従来カットオフ値の500µg/L以上かつ年齢調整カットオフ値未満の患者では、 症候性静脈血栓塞栓症の発生率が0%で失敗例はなかった。 試験結果はJAMA誌に発表された。 

📘原著論文

Age-Adjusted D-Dimer Cutoff Levels to Rule Out Deep Vein Thrombosis. JAMA. 2026 Jan 5:e2521561. Online ahead of print. PMID: 41490105

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

11種類の異なる市販Dダイマー測定法が用いられており、 すべての患者が同一の診断検査で管理されたわけではない点はlimitationです。

関連コンテンツ

Wellsスコア for DVT

深部静脈血栓症の診断予測

Padua 予測スコア

入院患者の静脈血栓塞栓症発症リスク

Khoranaスコア

悪性腫瘍患者の静脈血栓症発症予測スコア

背景

DダイマーによるDVT除外精度は未検証

年齢調整Dダイマーカットオフ値 (50歳以上では年齢×10 µg/L) について、 肺塞栓症疑い患者ではDダイマーにより診断効率が安全に高められることが示されているが、 下肢深部静脈血栓症 (DVT) 疑い患者では検証されていない。 そこで本研究では、 年齢調整Dダイマーカットオフ値を用いることでDVTを安全に除外できるかを前向きに検証することとした。

研究デザイン

DVT除外患者での、 静脈血栓塞栓症の発生率を評価

本研究はベルギー、 カナダ、 フランス、 スイスの27施設で実施された前向き管理アウトカム研究であり、 救急外来受診のDVT疑い患者を対象とした。

患者はWellsスコアによる臨床的事前確率評価、 高感度Dダイマー検査、 下肢圧迫超音波検査に基づく逐次診断戦略で評価され、 DVTが除外された患者を3ヵ月間追跡した。

主要アウトカムは、 Dダイマー値が従来カットオフ値の500 µg/L以上かつ年齢調整カットオフ値未満の患者における、 症候性静脈血栓塞栓症の発生率である。

結果

年齢調整カットオフ値を用いた場合、 失敗例なし

DVT非ハイリスクまたは可能性低群とされた2,169例において、 531例 (24.5%) はDダイマーが500µg/L未満であり、 161例 (7.4%) は500 µg/L以上かつ年齢調整カットオフ値未満であった。

また、 500µg/L以上かつ年齢調整カットオフ値未満の群では、 症候性静脈血栓塞栓症の発生率が0% (95%CI 0-2.3%) で、 失敗例は認められなかった。

なお75歳以上では、 年齢調整カットオフ値を用いることで陰性Dダイマーの割合は、 従来カットオフ値での8.7%から26.1%に増加し、 偽陰性はなかった。

結論

年齢調整カットオフ値は、 DVTを効果的に除外可能

著者らは、 「年齢調整Dダイマーカットオフ値はDVTを安全に除外でき、 より多くの患者でDVTを効果的に除外できることが示された」 と報告している。

ポストのGif画像
【JAMA】年齢調整DダイマーカットオフでDVTを効率的に除外の全コンテンツは、医師会員限定でアプリからご利用いただけます*。
*一部のコンテンツは非医師会員もご利用いただけます
臨床支援アプリHOKUTOをダウンロードしてご覧ください。
今すぐ無料ダウンロード!
こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
【JAMA】年齢調整DダイマーカットオフでDVTを効率的に除外