海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前
Geraghtyらは、 新生児の緊急挿管におけるビデオ喉頭鏡と直接喉頭鏡の効果の比較について、 単施設無作為化比較試験で検討した。 その結果、 ビデオ喉頭鏡の使用は直接喉頭鏡に比べ初回挿管成功率が高いことが明らかにされた。 本研究はNEJMにおいて発表された。
単施設RCTでNEJMに掲載されています。 気道管理は恐怖心との闘いです。 ビデオ喉頭鏡は直接喉頭鏡に比べて圧倒的に成功率が高いのはもちろん性能もそうですが、 その恐怖心を取り払ってくれる (制御範囲にしてくれる) のが大きいのだと思います。
新生児に対し繰り返し気管内挿管を行うことは有害事象の増加と関連しており、 臨床医が直接喉頭鏡を用いて気道を観察する場合、 初回挿管成功率は半数以下である。 一方でビデオ喉頭鏡は成人および小児において初回挿管成功率が高いことが報告されている。 しかし、 新生児におけるビデオ喉頭鏡の有効性は不明である。
分娩室または新生児集中治療室 (NICU) で挿管を受けた新生児 : 226例
対象を妊娠週数 (32週未満または32週以上) によって層別化し、 ビデオ喉頭鏡群または直接喉頭鏡群に無作為に割り付けた。
呼気CO₂検出による初回挿管成功
挿管成功までの試行回数、 挿管中の最低酸素飽和度、 最低心拍数
試験に登録された新生児226例中214例
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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