寄稿ライター
11ヶ月前
「お受験」 を考える場合、 幼児教室 (いわゆるお教室) に通うことが一般的です。 年長では年100万~150万円の大金を投じることになるので、 ぜひとも結果につなげたいところです。 連載 「先生のとこ、お受験どうしました?」 の4回目は、 子供のお受験を終えたママさん医師の玲奈先生が、 「お教室選び」 のコツや悪質な業者の見抜き方を解説します。
「自宅から近い」 「値段が安い」 などの安易な理由でお教室を選定するのはお勧めしません。 難関校を受験する場合、 所属するお教室が合否を分ける可能性すらあるからです。 お教室を選ぶ上で重要なポイントは何なのでしょう。
まず、 志望校への合格実績があるお教室を調べましょう。 出題傾向や好まれる家庭像、 入学後の実情など、 外からは分からないコアな情報を聞くことができます。
合格者数を公表するお教室は多いですが、 分母が不明であることが多いです。 良心的なお教室は合格率まで明かしています。 大手の場合は校舎によっても偏りがあるので、 注意が必要です。
「そもそも志望校が決まっていない」 「お受験に関して右も左もわからない」 という場合、 情報量が多い大手のお教室がおすすめです。 年中までと年長ホームクラスは大手で、 年長の志望校別クラスはその学校に強い個人塾で、 と 「併塾」 する人もいます。
併塾のデメリットは入会金の負担増とスケジュール調整の困難さ、 先生の方針が各教室で違うと子供が混乱する可能性があるです。 この点もよく検討しましょう。
年間の費用を明確に答えてもらえると安心ですよね。 初めてのお教室訪問では、 その高額さに驚くかもしれませんが、 実は他も似たり寄ったりです。
年長では週2回の通塾が基本となるため、 両親ともにフルタイムで働いていると、 スケジュール調整がかなり大変です。 一方、 最近では共働きでもOKの私立小学校も多く、 お教室のスケジュールも共働き家庭にあわせている場合があります。
例えば、 週末だけで完結するパターンや、 平日遅めの夕方に一回、 週末に一回だと調整がしやすいです。 お受験には色々とお金がかかるので、 収入を減らさずに済むのは大きなメリットです。
なるべく早めに志望校の過去問を入手しましょう。 必要な難易度の問題が、 年長の夏時点に解けるようになっていることが重要です。
小学校受験塾の相場は高騰しており、 年間100万円以上の学費を投じることがもはや当たり前の感覚です。 それに乗じて儲けようとする方も当然いますので気をつけましょう。
SNSで注目を集めていても本名や素性が不明であったり、 実績が明らかにされていなかったりする業者は要注意です。 メルカリなどフリマサイトでは大手幼児教室の教材や模試の過去問のコピーが売られていますが、 著作権法違反であたるので、 手を出さないようにするのが無難です。
特定の学校に強い個人塾は、 その学校と強い繋がりがある可能性があります。 その学校を受験しない場合、 お教室の先生と気まずい空気になることも…。 志望校が変わって転塾する場合は、 早めに切り出しましょう。
また、 複数の塾を併用する場合、 互いの先生に伝えておいた方がいいでしょう。 気まずいと思うかもしれませんが、 隠しておいて良いことはありません。 指導の違いから子供が混乱したり、 子供から先生に明かされてしまったりします。 子供の口に戸は建てられません。
いかがでしたでしょうか。 小学校受験は情報戦です。 初手を間違えると後々色々と苦労します。 納得のいくお教室を選び、 家族が一丸となってお受験に取り組めると良いですね。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。