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6日前

東京女子医科大学腎臓内科学教授・基幹分野長の星野純一氏らの研究グループは、 日本のレジストリ研究REVEAL-Dに登録された維持血液透析患者を対象に、 透析中の腎臓リハビリテーション (以下、 腎リハ) の生存率への影響について後ろ向きに解析した。 その結果、 3年間生存率は、 腎リハ非実施群の75.6%に比べて、 腎リハ実施群では84.6%と有意に高いことが示された。 研究結果はClin J Am Soc Nephrolに発表された。
リハビリテーションの実施は無作為ではないため、 リハを受けた患者はもともと健康意識や医療へのアドヒアランスが高かった可能性 (選択バイアスの可能性) があります。
維持血液透析を受けている患者ではフレイルやサルコペニアの有病率が上昇傾向にある。 日本を含む一部の国では、 透析中の監督下の運動指導と栄養・生活指導を組み合わせた腎リハに対する保険償還が導入されている。 しかし、 透析患者の生存率に対する腎リハの有益性は十分に検討されていない。
本研究では、 2021年1月時点で日本全国10施設に通院していた成人維持透析患者708例 (平均年齢69.8±11.2歳、 男性59%、 Clinical Frailty Scale〔CFS〕6以上13%) を対象に後ろ向きに解析した。 追跡期間は3年間であった。 このうち228例が透析中に腎リハを受けていた一方、 480例は受けていなかった。
腎リハは透析中の監督下の運動指導に加え、 栄養・生活指導を組み合わせたもので、 週1回以上かつ1ヵ月以上にわたって実施された。 Cox比例ハザードモデルと傾向スコア (PS) マッチングを用い、 Clinical Frailty Scale、 併存疾患、 検査データ、 その他のベースライン特性で調整したうえで3年死亡率を比較した。
追跡期間中の死亡率は、 腎リハ実施群で14.9%、 非実施群で23.1%であった (p=0.01)。 3年生存率は腎リハ実施群で84.6%であり、 非実施群の75.6%と比べて高かった (p=0.007)。 また、 腎リハと生存率の改善の関連は特に男性と重度フレイルの患者で顕著であった。
Cox回帰分析では腎リハは一貫して死亡率の低下と関連していた (未調整HR 0.59, 95%CI 0.40-0.87、 調整HR 0.66, 95%CI 0.44-1.00)。 傾向マッチング後も関連の方向性は同様であった (HR 0.65, 95%CI 0.40-1.05)。
男女別の層別解析では、女性 (調整HR 0.98, 95%CI 0.54-1.77) と比べて男性 (調整HR 0.49, 95%CI 0.27-0.89) でより関連が強い傾向にあったが、 交互作用検定は有意ではなかった (交互作用のp=0.13)。
運動習慣の基準 (1回30分以上を週2回以上かつ1年以上) を満たす患者でも、 運動習慣がない患者と比べて生存率が高かった (調整HR 0.60, 95%CI 0.37-0.96, p=0.03)。
一方、 腎リハに関連した有害事象は報告されなかった。
著者らは、 「透析中の腎リハは維持血液透析患者、 特に男性と重度フレイルの患者において、 生存率の改善と関連する可能性がある」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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