インタビュー
5日前
「恋はつづくよどこまでも」 や 「VIVANT」 などテレビドラマの撮影もされている町田市民病院 (東京都町田市) は初期研修先としても人気があります。 研修プログラムの特徴について、 研修管理委員長を務める石原裕和副院長、 初期研修医 (2年次) の馬場雄大先生に聞きました。
――初期研修プログラムの特徴は
石原先生
「内科で半年間、 基本的診療の知識・技能を身につけられること。 それから、 3か月間、 麻酔科で点滴ルートの確保やCVカテーテルの挿入、 気管挿管といった基本手技をじっくり習得できるところが特徴です。 また、 毎年5000件近い救急車を受け入れる救急外来があり、 多くの救急疾患も経験できます」
「約1か月ある地域医療研修では、 在宅診療をしているクリニックと連携し、 実践的な診療も経験します。 選択期間は9か月間と長めに設定しており、 内科、 外科、 麻酔科、 整形外科、 脳神経外科など興味のある科を自由に選ぶことができます」
――町田市民病院を研修先に選んだ理由は
馬場先生
「地域に根差した病院で、 胃腸炎や喘息などcommon diseaseに対応する力を習得できると考えました。 また、 見学時にスタッフの雰囲気が良かったことも決め手になりました」
――実際に研修してよかった点と、 イメージと異なった点は
馬場先生
「common diseaseを多く見られる点は、 思っていた通りでした。 指導医の先生方は習熟度に合わせてこちらの裁量に任せてくれるので、 日々成長を実感しています」
「しっかり予習をすることが前提ではありますが、 想像していた以上に手技が経験できる環境でした。 他病院の同期研修医と話をしていても感じるところです。 上級医・コメディカルの方々との関係も良好で、 働きやすい環境という意味でも想像以上でした」
「研修医は1学年6人と少数で、 症例の取り合いもなく、 幅広く経験を積めます。 指導医が研修医一人ひとりにしっかりと目を配り、 知識や手技を教えるだけでなく、 キャリア相談などにも丁寧に対応してもらえます」
――研修医同士や、 研修医と上級医、 コメディカルとの関係は
馬場先生
「初めは点滴の組み方すら分からない状態だったので、 上級医だけでなく看護師さんに質問することも多かったのですが、 いつも笑顔で教えてもらえました。 病院全体として研修医を温かく見守り育てていく雰囲気を感じます。 研修医同士も仲が良く、 寮で誰かの部屋に集まったり、 外にご飯を食べに行ったりすることも多いです」
――医学生へのメッセージを
石原先生
「医療では医師個人で出来ることは限られ、 様々な診療科の医師、 多くのコメディカルとの多職種連携が重要です。 研修では基本的な知識・技能を習得するだけでなく、 他職種のスタッフや職員、 そして患者さんと良好なコミュニケーションをとる力を身につけていただきたいと考えています。 興味のある人はぜひ一度、 病院見学にお越しください」
馬場先生
「自由度の高いプログラムで色々な診療科を見ることができるのが良いところです。 学びたいことを伝えれば希望をかなえてもらいやすいので、 主体的に動ける人は能力を伸ばしていける環境です。 行きたい診療科が決まっている人にも、 決まっていない人にもおすすめできる病院です」
▶町田市民病院ホームページ
▶同病院 臨床研修のご案内ホームページ
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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