海外ジャーナルクラブ
2年前
Sands BEらは、 生物学的製剤未使用の中等症から重症の活動期クローン病患者を対象に、 ウステキヌマブまたはアダリムマブの単剤療法の有効性と安全性を検討する第Ⅲb相試験を実施 (SEAVUE試験) . その結果、 ウステキヌマブとアダリムマブの単剤療法は、 生物学的製剤未使用の活動期クローン病において高い有効性を示し、 主要評価項目には両剤の間に差はなかった. 本研究はLancet誌において発表された.
二重盲検並行群間実薬対照無作為化第Ⅲb相試験であり、 対象は生物学的製剤未使用で18歳以上の中等度~重度活動期クローン病患者とした.
ウステキヌマブ群、 アダリムマブ群に1:1に無作為に割り付け. 試験薬は単剤で投与され、 投与量は変更されなかった.
主要評価項目は、 intention-to-treat集団において、 52週目に臨床的寛解 (CDAIスコア<150点) を得た患者の割合とした.
ウステキヌマブとアダリムマブの単剤療法は、 生物学的製剤未使用の本患者集団において高い有効性を示し、 主要評価項目には両剤間に有意差はなかった.
👨⚕️ HOKUTO監修医コメント
Mab製剤であたかも根本解決のような気がしますが、 実際には寛解は両群ともに6割程度であり、 更なる研究が求められます.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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