最新薬剤情報 & 使い分け
2年前
抗インフルエンザ薬の予防投与についてまとめました。 リスクや患者背景をもとに使用の必要性を判断して下さい。
基本的にはルーチンでの予防投与は推奨されない。 個別の状況で判断する必要があるが、 参考までに各学会での推奨を引用する。
📝インフルエンザ発症者と同室の入院患者
複数の病室でインフルエンザ患者が発生した場合は、 病棟全体などの範囲の拡大を考慮。
📝高齢者施設でインフルエンザ患者の発生時
接触者が不特定多数で、 発症後も症状が明確に現れないことも多く積極的な予防投与を検討。
📝病院内での集団発生
📝リスクのある基礎疾患を持つ患者の曝露後
原則としてノイラミニダーゼ阻害薬 (タミフル、 リレンザ、 イナビル) を選択する。 ラピアクタは予防等の適応なしとの記載。
予防投与は小児を含む家族内感染を減らす効果が示されており、 ノイラミニダーゼ阻害薬と同等以上の臨床的有用性を示唆するものである¹⁾。
ただ、 2020年以降は大希望な流行になっておらず、 十分なデータが得られておらず、 ノイラミニダーゼ阻害薬耐性株が疑われる状況以外では推奨されていない。
自由診療に当たるため、 各医療機関で値段は異なる。 診療報酬10割換算の場合、 診察料と薬剤料合わせ、合計6000~10000円程度の設定となっていることが多い。
抗インフルエンザ薬の用法・用量、 予防投薬、 腎機能別の投与量は?
最終更新:2022年12月8日
監修医師:HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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