海外ジャーナルクラブ
1年前
Aggarwalらは、 新規転移を有する非扁平上皮非小細胞肺癌 (mNSq NSCLC) と診断された患者を対象に、 1次治療開始前の遺伝子パネル検査の結果の有無と全生存期間 (OS) との関連性を電子カルテを用いた実臨床コホート研究で検討。 その結果、1次治療開始前に遺伝子パネル検査の結果が得られると、 OSが良好だった。 また組織検体と血漿検体の同時検査は、 1次治療前の結果の取得割合が高いことと関連していた。 本研究はJCO Precision Oncology誌において発表された。
結論は強めの記載ですが、 本文の結論の前には下記の記載があり、 バランスをとっています。
In the absence of a prospective, randomized clinical trial evaluating the impact of concurrent tissue and plasma genotyping on OS, these results are hypothesis-generating and require further validation and consideration.
現在のガイドラインでは、 新たに診断されたmNSq NSCLCの患者に対して遺伝子パネル検査を推奨している。
新たにmNSq NSCLCと診断された患者
追跡期間中央値14.2カ月において、 検査結果あり群のOSは、 検査結果なし群に比べ有意に長かった。
組織検体と血漿検体を用いて遺伝子検査を受けた患者は、 組織検体のみの患者に比べ、 1次治療前に遺伝子パネル検査の結果が得られる割合が高かった。
mNSq NSCLC患者において、 1次治療開始前に遺伝子パネル検査の結果が得られることは、 OSが良好であることと関連していた。 組織検体と血漿検体の同時検査は、 1次治療前の結果の取得割合が高いことと関連しており、 1次治療前の遺伝子パネル検査の重要性が示唆された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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