海外ジャーナルクラブ
6ヶ月前

Mountziosらは、 小細胞肺癌の患者を対象に、 プラチナ製剤ベースの化学療法中または化学療法後に病勢進行を認めた症例における2次治療としてのDLL3・CD3二重特異性T細胞誘導抗体タルラタマブの有効性を、 化学療法との比較により評価することを目的として、 第Ⅲ相無作為化比較試験 (DeLLphi-304) を実施した。 その結果、 タルラタマブは全生存期間(OS)の有意な延長をもたらすことが明らかとなった。 本研究はNEJM誌において発表された。
オープンラベルデザイン、 ECOG PS 0–1のみの登録、 黒人患者の少なさが限界として述べられています。
タルラタマブは、 デルタ様リガンド3(DLL3)を標的とした二重特異性T細胞誘導抗体として開発された。 同薬は再発小細胞肺癌 (SCLC) に対して迅速承認を取得しているが、 従来の化学療法に比べ有効であることを示すエビデンスは乏しかった。
DeLLphi-304試験の対象は、 プラチナ製剤ベースの化学療法中または後に病勢進行したSCLC患者であった。 患者は、 2次治療として、 タルラタマブを投与するタルラタマブ群と、 トポテカン、 lurbinectedin、 アムルビシンのいずれかを投与する化学療法群に無作為に割り付けられた。 主要評価項目は全生存期間 (OS) であり、 副次評価項目は、 無増悪生存期間 (PFS) と患者報告アウトカムなどであった。
509例が無作為化され、 タルラタマブ群 (254例) と化学療法群 (255例) に割り付けられた。 OS中央値 (95%CI) は以下の通りであり、 タルラタマブ群でOSが長かった。
死亡の層別化HR : 0.60 (95%CI 0.47-0.77、 p<0.001)
PFSおよび症状緩和 (呼吸困難・咳嗽) においてもタルラタマブ群が有意に良好な結果を示した。
Grade 3以上の有害事象の発現は、 タルラタマブ群 (54%) が化学療法群 (80%) よりも低く、 治療中止に至った有害事象の割合も、 タルラタマブ群 (5%) が化学療法群 (12%) よりも低かった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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