海外ジャーナルクラブ
3日前

Grunsteinらは、 BMI27以上で中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸 (OSA) 成人を対象に、 GIP・GLP-1・グルカゴン受容体三重作動薬retatrutideの週1回皮下投与の有効性を、 2型糖尿病なし (TRIUMPH-1-OSA) とあり (TRIUMPH-2-OSA) の2件の第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験で検討した。 その結果、 80週時の無呼吸低呼吸指数 (AHI) の変化は、 プラセボ群の-9.9回/時 (TRIUMPH-1-OSA) と-10.3回/時 (TRIUMPH-2-OSA) に対し、 retatrutide 9mg群で-34.3回/時と-24.7回/時、 12mg群で-31.7回/時と-25.4回/時であり、 いずれもretatrutide群で有意に大きく低下した。 試験結果はNEJM誌に発表された。
肥満およびOSAの既往に基づき参加者を募集しており、 BMI27未満OSA患者は含まれておらず、 非肥満OSA患者への一般化可能性は不明です。
【NEJM】肥満への三重作動薬retatrutide、 12mgで体重25%減
【Lancet】肥満合併2型DMへのretatrutide、 80週で体重が最大18.8%減
開発中のGIP・GLP-1・グルカゴン受容体の三重作動薬retatrutideは、 閉塞性睡眠時無呼吸 (OSA) の治療に有用な可能性がある。 本研究では、 肥満または過体重を伴う成人OSA患者への有効性を、 2件の第Ⅲ相試験で検証した。
週1回皮下投与のretatrutideの2件の第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験 (TRIUMPH-1-OSA、 TRIUMPH-2-OSA) である。 対象はBMI27以上の中等症以上のOSA成人で、 TRIUMPH-1-OSAは2型糖尿病なし (243例)、 TRIUMPH-2-OSAは2型糖尿病あり (448例) とした。 患者は以下の4群に無作為化された。
主要評価項目は、 retatrutide 9mg群と12mg群における80週時の無呼吸低呼吸指数 (AHI、 睡眠1時間当たりの無呼吸・低呼吸の平均回数) の変化とした。 OSA関連評価項目の主解析にはハイブリッド型の推定対象 (hybrid-treatment estimand) を用い、 治療意図に基づく解析 (ITT解析) も併せて報告した。
80週時のAHIは、 両試験ともretatrutide 9mg群と12mg群でプラセボ群より有意に大きく低下した。
AHI変化量 : TRIUMPH-1-OSA (2型糖尿病なし)
プラセボ群との差は以下のとおりであった(括弧内は95%CI)。
AHI変化量 : TRIUMPH-2-OSA (2型糖尿病あり)
プラセボ群との差は以下のとおりであった(括弧内は95%CI)。
主要な副次評価項目である体重変化率 (治療レジメンの推定対象 [treatment-regimen estimand]) は、 retatrutide群で最大-22.2%であった。
体重変化率 : TRIUMPH-1-OSA
体重変化率 : TRIUMPH-2-OSA
最も多くみられた有害事象は消化器関連であった。
著者らは、 「2型糖尿病の有無にかかわらず、 肥満または過体重を伴うOSA成人で、 retatrutideはプラセボに比べAHIを有意に低下させた」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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