海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前
Thouvenotらは、 最初の臨床症状 (Clinically Isolated Syndrome; CIS)を呈した多発性硬化症患者を対象に、 高用量ビタミンD (cholecalciferol;10万IU隔週投与を24ヵ月間継続) の有効性をプラセボ対照二重盲検無作為化比較試験D-Lay MSで検討した。 その結果、 cholecalciferol群では24ヵ月間の疾患活動性 (再発またはMRI活動性) の発現率がプラセボ群に比べて有意に低下し (HR 0.66、 95%CI 0.50-0.87、 p=0.004)、 発現までの期間も長くなった (中央値432日 vs 224日、 p=0.003)。 MRI所見では新規病変 (HR 0.61、 p=0.003) や造影効果病変 (HR 0.47、 p=0.001) も有意に抑制された。 再発などの臨床的評価項目に有意差は認められなかった。
limitationの最後に、 フランスの法律により人種・民族情報の収集ができず、 患者集団の多様性や代表性の評価ができなかったとの記載があります。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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