海外ジャーナルクラブ
4ヶ月前

Seegerらは、 フランス、 ドイツ、 スイスの3ヵ国において、 ロボット手術システムDEXTERを用いたロボット支援胆嚢摘出術を受けた患者を対象に、 その安全性と性能を前向き単群多施設共同研究で評価した。 その結果、 DEXTERを用いたロボット支援胆嚢摘出術により、 全例で成功裏に手術が完了し、 安全かつ効果的な胆嚢摘出術を実現する可能性が示された。 本研究はSurg Endosc誌において発表された。
本研究は小規模かつ単群・短期で術者経験差の影響もあり、 DEXTERの安全性や有用性の一般化にはlimitationがあります。 大規模な無作為化長期研究が求められます。
Lap-Cが高リスクの重症胆嚢炎、 最適な回避手術は腹腔鏡下?開腹?
低侵襲手術の進歩にもかかわらず、 ロボット支援胆嚢摘出術へのアクセスは、 主にロボット装置の可用性と高コストにより依然として限られている。 ロボット手術システムDEXTERは、 小型かつ移動可能で、 費用対効果に優れ、 使いやすさと日常的な手術ワークフローへのシームレスな統合を念頭に設計されている。
そこで本研究 (単群多施設共同研究) では、 ロボット手術システムDEXTERを用いたロボット支援胆嚢摘出術の安全性と性能を評価した。
フランス、 ドイツ、 スイスの4施設においてロボット支援胆嚢摘出術を受けた患者51例を対象とした。
主要評価項目は、 腹腔鏡手術または開腹手術への変更なしに手術を成功裏に完了、 および術後30日までの重篤な術後合併症 (Clavien–Dindo分類でGrade≥Ⅲ) の発生であった。 副次評価項目には、 手術時間などの手術性能指標が含まれた。
対象患者は症候性胆石症、 胆嚢炎、 総胆管結石症、 胆石性膵炎の治療のために手術を受けた。 年齢中央値は59歳 (四分位範囲 42-65歳)、 BMIは28.0kg/m² (同 24.9-29.6kg/m²) であった。
全例の手術がデバイスの不具合や開腹手術への変更なく、 成功裏に完了した。
手術時間中央値は58分 (四分位範囲 49-78分) であり、 ドッキング時間中央値は3分 (同 2-5分)、 コンソール操作時間中央値は25分 (同 21-36分) であった。
推定出血量の中央値は5mL (四分位範囲 0-10mL) であり、 輸血を必要とした症例はなかった。
Clavien-Dindo分類Ⅲaの術後合併症が1例発生し、 内視鏡的逆行性胆道膵管造影 (ERCP) を実施したが、 再手術を要せずに解決した。
26例 (51%) は手術後24時間以内に退院した。
著者らは 「DEXTERにより、 外来診療現場を含む非緊急の環境下で、 安全かつ効果的な胆嚢摘出術が実現する可能性が示された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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