海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前

Bergmarkらは、 アポリポ蛋白C-IIIのmRNAを標的とするolezarsenについて無作為化比較試験を実施し、 中等度の高TG血症かつ心血管ハイリスク患者での、 olezarsen 50mgおよび80mg投与によるTG値の変化を検討した。 その結果、 TG値は投与6ヵ月後に50mg群では58.4%、 80mg群では60.6%低下した。 試験結果はNEJM誌に発表された。
本試験のlimitationには、 中等度高TG血症に限定した設計、 1年以上の長期データが未評価、 白人中心の集団による一般化可能性の制限、 が挙げられます。
TG値を効果的に低下させる治療法は依然として不足している。 olezarsenは、 アポリポ蛋白C-IIIのmRNAを標的とするN-アセチルガラクトサミン結合型アンチセンスオリゴヌクレオチドであり、 TGのクリアランスを阻害する。
本試験は、 第Ⅲ相の国際共同二重盲検無作為化比較試験である。 中等度の高TG血症 (TG値 : 150-499 mg/dL) かつ心血管リスクが高い患者、 または重度の高TG血症 (TG値 : 500 mg/dL以上) の患者を対象に、 1:3の比率で50mg群、 80mg群に無作為に割り付けた。 各群内でさらに3:1の比率で、 月1回の皮下投与によるolezarsenまたはプラセボを投与した。
主要評価項目は、 中等度の高TG血症患者におけるベースラインから6ヵ月後までのTG値の最小二乗平均変化率であり、 各olezarsen投与群とプラセボ群との差 (プラセボ調整済み変化) を報告した。
主要有効性解析には1,349例の患者が含まれ、 olezarsen 50mg群254例、 olezarsen 80mg群766例、 プラセボ群329例に割り付けられた。 ベースライン時のTG値 (中央値) は238.5mg/dL (四分位範囲190.5-307.5mg/dL) であった。
6ヵ月後のTG値の最小二乗平均変化率 (プラセボ調整済み) は、 olezarsen 50mg群で-58.4%㌽ (95%CI -65.1~-51.7%㌽、 p<0.001)、 olezarsen 80mg群で-60.6%㌽ (同-67.1~-54.0%㌽、 p<0.001) であった。
重篤な有害事象の発現率は、 両群で類似していた。
著者らは、 「中等度の高TG血症かつ心血管ハイリスク患者において、 olezarsenはプラセボと比較して6ヵ月後のTG値を有意に低下させた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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