【Am J Gastroenterol】ピロリ除菌の診療GL、 米国消化器病学会が7年ぶり改訂
著者

海外ジャーナルクラブ

5日前

【Am J Gastroenterol】ピロリ除菌の診療GL、 米国消化器病学会が7年ぶり改訂

【Am J Gastroenterol】ピロリ除菌の診療GL、 米国消化器病学会が7年ぶり改訂
米国消化器病学会 (American College of Gastroenterology) は、 H. pylori感染者の治療に関する診療ガイドラインを発表した。 従来のH. pyloriの治療はクラリスロマイシン3剤併用が基本であったが、 今回のガイドラインではビスマス4剤併用療法が推奨治療となっている点が特徴となっている。 ガイドラインの詳細はAm J Gastroenterol誌において発表された。 

📘原著論文

ACG Clinical Guideline: Treatment of Helicobacter pylori Infection. Am J Gastroenterol, 2024 Sep. 119(9):p 1730-1753.

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

7年ぶりの改定で、 GRADEに基づいて12の推奨が挙げられています。

🔢関連コンテンツ

「H. pylori感染の診断と治療のGL改訂版」が発刊

ピロリ1次除菌方法が変わる?GL2024年版の注目点

胃炎の京都分類

胃炎の特徴的な内視鏡所見とピロリ菌感染

ガイドラインの概要

1次治療の推奨

未治療のHelicobacter pylori (H. pylori) 感染患者においては、 14日間の4剤併用療法 (ビスマス、 メトロニダゾール、 テトラサイクリン、 プロトンポンプ阻害薬 [PPI] ) が推奨される。

ペニシリンアレルギーがない患者には、 PPI・リファブチン・アモキシシリンの3剤併用療法やカリウムイオン競合型アシッドブロッカー (P-CAB) を用いた2剤併用療法 (P-CAB+アモキシシリン) が代替療法となる。

2次治療の推奨

治療経験があり、 H. pylori感染が持続している患者については、 過去に4剤併用療法を使用したことがなく、 抗菌薬への感受性が不明な場合、 14日間の4剤併用療法による治療が推奨される。

治療経験があり、 過去に4剤併用療法を使用したことがある患者に関しては、 14日間のリファブチン3剤併用療法が代替療法として推奨される。

救援療法の推奨

クラリスロマイシンやレボフロキサシンを含むサルベージレジメンは、 抗菌薬への感受性が確認された場合に限り使用することが望ましい。

ポストのGif画像
【Am J Gastroenterol】ピロリ除菌の診療GL、 米国消化器病学会が7年ぶり改訂の全コンテンツはアプリからご利用いただけます。
臨床支援アプリHOKUTOをダウンロードしてご覧ください。
今すぐ無料ダウンロード!
こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
【Am J Gastroenterol】ピロリ除菌の診療GL、 米国消化器病学会が7年ぶり改訂