海外ジャーナルクラブ
1年前
Montroniは、 大腸癌手術を受ける70歳以上の高齢患者を対象に、 生活の質(QOL)と機能回復 (FR) の達成を妨げる予測因子を前向きコホート研究で検討。 その結果、 Charlson Age Comorbidity Index (CCI) ≧7、 Eastern Collaborative Oncology Group performance status (ECOG PS) ≧2、 Flemish Triage Risk Screening Tool (fTRST) ≧2、 重篤な合併症などが、 QOLや機能回復の達成を妨げる危険因子として確認された。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
CCI≧7ということですが、 70~79歳で3点ですので、 残り4点となると既往歴としてはかなりの既往のある方となります。
70歳以上で大腸癌の手術を受ける患者
3~6カ月後のQOLは68.9~70.3%の患者で同等かそれ以上だった。
FRは大腸癌患者の78.6%、 直腸癌患者の70.6%から報告された。
CCI≧7、 ECOG PS≧2、 重度の合併症、 fTRST ≧2、 および緩和手術は、 FRの達成を妨げる危険因子であった。
高齢患者の大多数は、 大腸癌手術後に良好なQOLを経験し、 自立した生活を維持している。 患者や家族の術前カウンセリングの指針として、 これらの重要な転帰を達成できない予測因子が定義された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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