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35日前

【JAMA】米国における初の子宮移植から5年 「58%が出産」


Liza Jらは、 子宮移植を受けた不妊症患者の出生率をコホート研究において検討した. その結果, 患者の58%が生児を出産していたことが明らかとなった. 本研究はJAMA誌において発表された.

📘原著論文

Johannesson L, et al. The First 5 Years of Uterus Transplant in the US: A Report From the United States Uterus Transplant Consortium. JAMA Surg. 2022 Jul 6. Online ahead of print.

👨‍⚕️ HOKUTO監修医コメント

子宮移植により挙児に至るという大変素晴らしい外科的治療法です. 今後適応拡大を含めた倫理面での調整が求められます.



背景

子宮移植は, 500名に1名といわれる子宮性不妊症の女性に対する有効な手術療法である.

研究デザイン

米国で子宮移植を行っている3施設から, 5年間の子宮移植の転帰データを収集した. 
  • 対象:2016年2月~2021年9月に子宮移植を受けた子宮性不妊症の女性33名.
  • 主要評価項目:生存率, 出生率, 新生児転帰.

研究結果

Mayer-Rokitansky-Küster-Hause

  • レシピエントの多く (94%) は, 先天的に子宮がないMayer-Rokitansky-Küster-Hauser症候群であった.

平均フォロー36ヶ月で死亡ゼロ

  • 平均フォローアップは36ヶ月で, その間ドナーおよびレシピエントの死亡はなかった.
  • 1年後に移植した子宮が機能している割合は74%であった.

レシピエントの58%が子どもを出産

  • 2021年10月までに, 58% (33名中19名) のレシピエントの21名が出産していた.
  • 移植1年後に子宮が機能している場合, 挙児に至る割合は83% (23名中19名)であった.
  • 新生児の出生時の妊娠年齢中央値は36週6日, 出生時体重中央値は2,860gであった.
  • 先天性奇形は検出されなかった.

結論

子宮移植は, 子宮性不妊症の女性が妊娠・出産を成功させるための外科的治療法である. 米国の施設のデータを総合すると, レシピエント, 生体ドナー, および子供に対する安全性が証明されている. これらのデータは, 子宮性不妊症の女性の治療法に関するカウンセリングに使用することができる.



こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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