医局人事の法則と「勝ち組」の特徴
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13日前

医局人事の法則と「勝ち組」の特徴

医局人事の法則と「勝ち組」の特徴
こんにちは、 医局ウォッチャーのコアライ ミナトです。 連載2回目のテーマは、 勤務医のキャリア形成や生活に大きな影響がある 「医局人事」。  人事の決まり方や、 良い人事を引き出すポイントを紹介します。 

医局人事を決める要素

まず医局人事は、 おおよそ以下の要素で決まります。

1. プロフィール (60%)

これは年齢、 家族構成、 経験など固定されている要素です。 感情が介在する余地はないですが、 人事に最も大きな影響を与えます。 例えば、 「中堅医師の欠員」 「当直必須」 「最近異動していない」などの条件で絞ると、 人事候補は限られてきます。

2. 上層部からの心証 (20%)

教授や医局長からの心証は重要で、 「お気に入りの医師は良いポストに就く」 ことが多いです。

ただ、 好かれすぎるのも考えもの。 「大学で出世してこそ!」 という人は好かれて損はないですが、 実際には 「嫌われて左遷される人」 よりも 、「大学から出たいのに優秀すぎて手放してもらえない人」 のほうが多い印象です。

また、 誰とでも円満にやれそうな人は異動させられがち。 「ほどほどに好かれる」 「仕事より人間性で好かれる」がポイントです

医局人事の法則と「勝ち組」の特徴

3. 営業力 (20%)

最後は、 営業力。 上層部との会話の機会を増やし、 適切なタイミングできちんと希望を伝えることが重要です。 希望を聞く場を設けている医局もありますが、 会合には多く参加したほうがいいでしょう。 会うたびに人事の話ばかりでは嫌われるので、 雑談なんかも交えながら、 ですね。

「勤務したい病院の上司」 に認められ、 推薦してもらうのも有効で、 僕もこの方法で希望のポストに就けたことがあります。 ただ、 やり過ぎは禁物。 早いうちから多用するとキャリアの肝心な時期に聞き入れてもらえなくなる可能性もあります。

成功する医師の特徴

医局人事で成功する医師の特徴をまとめると、 以下の通りです。

上層部からほどほどに好かれる
上層部と会う機会を作り、 希望を伝える
営業のやり過ぎに注意する

つまり、

  • 「努力で動かせる要素」 と 「どうしようもない要素」 のバランスを理解する
  • ほどよく営業し、 ほどよく我慢する

こんな医師は、 医局人事を乗りこなすことができるでしょう。 今後の医局人事に役立ててください。

2023/5/30配信、 2024/4/12更新
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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