HOKUTO編集部
4ヶ月前
医療用麻薬の投与経路の選び方と変更時の注意点について、 厚生労働省の 「医療用麻薬適正使用ガイダンス」¹⁾を基に、 HOKUTO編集部協力薬剤師のコメントとともに概説する。
経口投与は最も簡便で、 セルフケアを行いやすい方法である。 経口投与が困難な場合は、 個々の患者にあった投与経路や剤形を選択する。
患者の負担軽減*、 鎮痛効果の維持・改善、 副作用軽減などを目的に、 経路変更する場合もある。
なお、 各投与経路の特徴はこちらを参照。
以下の2点に留意し、 下表を参考に決定する。
1. 投与経路で効果発現時間が異なる
2. 変更前後は鎮痛効果が不安定になる
なお、 投与経路変更は、結果としてオピオイドスイッチングとなる場合がある。 その際の用量調整についてはオピオイドスイッチングに関する記事を参照する。
👨⚕️消化管ストーマがある場合の経口投与には注意が必要です。薬剤は主に小腸で吸収されます。徐放製剤の最高血中濃度到達時間は数時間であることが多く、"空腸や回腸ストーマの場合は、吸収が不十分なまま排泄される懸念"があります。
鎮痛効果が得られにくい場合は、非経口投与の選択が考慮されます。ストーマが造設されている場合は、造設部位を確認しましょう。
<出典>
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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