海外ジャーナルクラブ
8日前

Liuらは、 高リン血症を有する透析患者1万518例を対象に、 炭酸ランタンとセベラマーの臨床転帰を標的試験エミュレーションで比較した。 その結果、 3年間の主要心血管イベント (MACE) の累積発生率はセベラマー群12.2%、 炭酸ランタン群9.5%であり、 炭酸ランタンはMACEのリスク低下と関連した。 研究結果はJ Am Soc Nephrol誌に発表された。
約2/3が入院中に治療を開始し、 MACE既往患者は除外されているため、 安定した外来患者やMACE既往患者への適用には追加検証が必要です。
高リン血症は慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常の主要な構成要素であり、 透析患者の心血管疾患の罹患や死亡と関連する。 カルシウム非含有リン吸着薬であるセベラマーと炭酸ランタンは広く使用されているが、 臨床転帰を比較したエビデンスは限られている。
中国腎臓データシステム (China Renal Data System) のデータを用い、 標的試験エミュレーションを行った。 主要心血管イベント (MACE) の既往が記録されていない高リン血症の透析患者を対象に、 実薬対照・新規使用者デザインでセベラマーと炭酸ランタンの開始を比較した。
主要評価項目はMACE (心筋梗塞、 脳卒中、 心血管死の複合) 発生で、 副次評価項目は全死亡と心血管死とした。
3年間のMACE累積発生率は炭酸ランタン群でセベラマー群より低かった。
3年間のMACE累積発生率
HR 0.79 (95%CI 0.68-0.92)、 絶対リスク減少 2.68%㌽、 治療必要数 (NNT) 37
炭酸ランタンは、 全死亡 (HR 0.83、 95%CI 0.75-0.93) と心血管死 (HR 0.72、 95%CI 0.59-0.88) のリスク低下とも関連した。
著者らは、 「本標的試験エミュレーションにおいて、 高リン血症を有しMACE既往が記録されていない透析患者では、 炭酸ランタンはセベラマーと比べ、 心血管イベントおよび死亡の低リスクと関連した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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