日本臨床腫瘍学会
2ヶ月前
2024年7月27~28日に、 日本臨床腫瘍学会主催による 「医学生・研修医のための腫瘍内科医セミナー (MOS2024 in Summer)」 を開催しました。 同セミナーに参加された研修医、 医学生からの報告を下記の通り紹介いたします。
私は造血器腫瘍に興味を持っていたため今回のセミナーに参加させていただき、 グループワークや講義、 懇親会で大変充実した時間を過ごすことができました。
グループワークでは、「Patient Journey」 を考えるというテーマで討論しました。 私達のグループでは、 根治不能な膠芽腫の患者さんについて、 「私にとって大切なものは?」 というタイトルで発表させていただきました。 限られた時間の中で患者さんの生い立ち、 趣味、 性格、 家族構成などの背景や治療経過を考え、 患者さんが一番大切にしているものは何かということを考えながら治療方針を決定するのは非常に大変でしたし、 沢山の参加者や先生方の前で発表するのは緊張しましたが、 同じグループの仲間達と意見を出し合うことで良い発表をすることができました。
また、 一人の患者さんの人生についてここまで深く考える機会がなかったため、 とても良い経験になりました。
講義では、 がん医療の変化や免疫関連有害事象、 腫瘍内科医の様々なキャリアについて学ぶことができ、 非常に勉強になりました。 そのなかでも、 がんサバイバーである藤田さんの経験談がとても印象に残っています。 藤田さんは、 「治療に関わるスタッフが日によって異なるため、 今の気持ちや悩みを相談できず、 傷を癒すことが難しかった」 とおっしゃっており、 患者さん側の視点で考えて医療を提供することの重要性を感じるとともに、 患者さんが悩みを相談しやすい環境をつくることは私達のこれからの責務であると考えました。
懇親会では、 全国の腫瘍内科医の先生方や腫瘍内科を志す学生・研修医の方々と交流する機会があり、 今後のキャリアプランについて意見を伺うことができて非常に興味深かったです。 今回のセミナーでの経験を活かして、 今後の学生生活や研修を過ごしていきたいと思います。 最後になりますが、 Aグループのファシリテーターを務めていただいた松本俊彦先生、 坂⼝裕之先生、 JSMO事務局の方々に感謝いたします。 2日間ありがとうございました。
私は大学の腫瘍内科学教室の先生方の紹介で、 医学部の5年生として参加いたしました。
グループワークでは、 がん患者さん (“Cancer with Patient”) のCancer Journeyを作成しました。 私たちの班は学生と初期研修の先生で構成されており、 患者さんの背景や治療への思いを重点的に考察しました。 さらに、 がんサバイバーの藤田さんのお話を伺い、 患者さんには医療者に 「いえない辛さ」 があると学びました。 その中で、 患者さんの “Journey” を知る大切さを実感いたしました。 また、 グループワークでは進行癌の症状やレジメンへの知識の乏しさを痛感し、 さらに勉強せねばと気を引き締められました。
懇親会では腫瘍内科として既に働かれている先生方や、 同世代の先生方とたくさんお話できました。 また、 臨床研究などに関する講義やキャリア形成のパネルディスカッション伺い、 腫瘍内科医として働くことの魅力を知ることができました。
2日間で多くを学びました。 ファシリテーターを務めていただいた西條憲先生、 志村麻衣先生、 高野利実先生をはじめ、 セミナーの企画・運営をしていただいた先生方に心から感謝申し上げます。
私は、 患者さんを最期まで診る腫瘍内科に魅力を感じ、 本セミナーに参加させていただきました。
腫瘍内科のフロンティアで活躍されている先生方の講義を受けることができ、 知識のみならず、 働き方の多様性を知りました。
グループワークでは大学1年生から研修医のみのグループでありました。 専門的知識には乏しかったため、 患者のこころの動きに寄り添った最適な医療を議論しました。 気づいたことは、 医療者が診る患者はその人の一側面でしかないこと、 一度決心しても治療に対しての心情と体調の変化により軌道修正をする必要があるということです。 正解が一意的に決まらない臨床で、 何をやるかもそうですが、 どこまで私たちが伴走できるかが試されると感じております。
高いモチベーション、 行動力を持った仲間に本セミナーでは出会うことができました。 素晴らしいセミナーを企画していただきました先生方と全ての参加者の皆様に心から感謝申し上げます。
今回、 私が本セミナーに参加させていただのは、 大学内の掲示板でふと見かけたポスターがきっかけでした。 以前より、 腫瘍内科領域に関心を持っていたことに加え、 プログラムの内容が非常に濃く、 興味深かったことから応募いたしました。
2日間のプログラム終了直後は、 タイトな日程を過ごしたことによる疲労もありましたが、 やり遂げたという達成感の方が大きかったです。 本当に多くのことを学び、 感じることができたのだなと実感しました。 その中でも、 特にお伝えたいことを記します。
まず、 腫瘍内科に対する理解が一気に深まったことです。 偉大な先生方の貴重な講義・講演を聞くことで、 腫瘍内科医の役割や必要性、 最新の研究等を学べました。 さらに、 多様なキャリアプランの存在を知ることで、 将来の進路選択に対する視野を広げることができました。
次に、 医師として患者さんとどう向き合っていくべきか、 について考える機会を頂けたことです。 がん体験者の語りを通じて、 私たち医療従事者が、 患者さんが抱える真の問題点に最大限寄り添えるよう、 もっと努力すべきだと感じました。 涙を流しながら講演されている姿を拝見し、 これまでのお辛い経験を想像すると、 私も自然と涙が出ました。 この際に感じた感情を心に刻み、 今後の医師人生に活かしていきたいと思います。
もう1つ、 グループワークを通じて同じ領域に興味を持つ同士の交流が深まったことです。 Cグループは、 研修医の先生と医学生で構成されていましたが、 ファシリテーターの先生方に助けていただきながら、 知識を補い合い、 各自の経験を共有し合いながら、 和気藹々と全員で1つのものを作り上げることができました。 非常に有意義な時間でした。
ベテラン&若手の先生方・医学生が密に交流し、 熱く意見を交わし、 こんなにも盛り上がる場は他にないと思いました。 腫瘍内科に興味を持っている方は勿論ですが、 本セミナーは是非、 幅広い方々におすすめします。 最後に、 このような素敵な機会を作ってくださったすべての先生方、 スタッフの方に感謝申し上げます。
私は大学病院内での実習中に、 武田真幸教授からご紹介をいただき、 このセミナーを知りました。 腫瘍内科医を志す者として、 腫瘍内科医のキャリアパスや患者さんを中心とした医療について学びたいと考えました。 また、 同じ志を持つ医学生や研修医の方々との交流を通じて、 自身の将来に役立てたいと思い、 今回のセミナーに参加させていただきました。
腫瘍内科医としてのキャリアパスについては、 主に1日目のパネルディスカッションで学ぶことができました。 開業医、 PMDA、 女性医師、 市中病院の医師、 アカデミアなど、 さまざまな立場からの腫瘍内科のキャリアパスについて知ることができたのは大変有意義でした。 特に、 将来女性医師として働くことを考える私にとって、 腫瘍内科では自分自身が望むライフワークバランスに沿った働き方を選べることが魅力の一つであると感じました。
また、 患者さんを中心とした医療についてですが、 2日目の藤田理代さんの講演では、 ご自身が闘病中に経験された 「言えない」 「癒えない」 という気持ちについてお話しいただきました。 その中で医療者として心に留めておくべきだと感じたのは、 医療の理想を基に声をかけるのではなく、 まず患者の 「今の気持ち」 を聴き、 今を肯定するところから始めるということです。 本音はすぐに話せるものではありませんが、 私たちが患者さんの考えを理解しようと寄り添う姿勢でいることは、 「いえる環境」 の助けとなるのではないかと思いました。
また、 セミナー参加を通じて特に印象に残ったのは、 2日間かけて行ったグループワークです。 私たちのグループDでは、 「AYA世代の根治可能ながん患者さん」 という設定で、 名前、 本人のこれまでの人生経験や価値観、 性格、 職業、 家族構成、 抗がん剤終了後のサバイバーシップ、 治療内容などをグループで決めました。 同じ診断であっても年齢や性別、 患者の価値観によって治療は異なります。 例えば、 今回私たちのグループのテーマの一つであった乳がんの切除術に対する整容面での患者さんの考え方は、 そのようなカルテをただ眺めているだけではわからないような感情面まで考える機会となり、 大変刺激的でした。 このグループワークを通じて、 がんを通じて 「患者の人生を見る」 ことの類似体験ができたように思います。
最後に、 セミナーを主催してくださった高野利実先生、 武田真幸先生をはじめ、 ファシリテーターの皆様、 その他スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。 お忙しい中、 このような貴重な機会を提供していただき、 誠にありがとうございました。
今回私は腫瘍内科志望の研修医2年目として本セミナーに参加させて頂きました。 腫瘍内科を志す先生と普段出会うことはあまり無かったのですが、 本セミナーを通じて、 全国から集まった多くの腫瘍内科を志望する学生や研修医の仲間達と出会えたことはとても嬉しかったです。
1日目には腫瘍内科の多様なキャリアパスについての講演がありました。 その中で腫瘍内科医の需要がとてもあることや様々な分野でご活躍されている先生方がいらっしゃることを知り、 より腫瘍内科の魅力について触れることができました。 その後の懇親会では第一線で活躍されている先生方と話す貴重な機会を頂き、 今後の進路など個人的な話からがん診療に関する話までたくさんお話をすることができました。 懇親会での出会いも本セミナーの大きな魅力の1つであると感じました。
グループワークでは、 AYA世代のがん患者さんに関するCancer Journeyについて考えました。 Eグループはトリプルネガティブの乳がん患者さんで遺伝性乳がん卵巣がん症候群であるという難しいテーマでしたが、 学生の皆さんをはじめとして活発に意見交換を行い、 患者さんのより良い人生のためにどんな選択ができるかを考えました。 グループワークを進めていく中で、 がんという病気は患者さんの一つの側面に過ぎず、 腫瘍内科医は患者さんの人生について一緒に考え共に歩んでいくとてもやりがいのある科であると感じました。
自分自身の日々の診療を振り返ってみると、 つい疾患に対する治療や医師としての判断に必要な情報を集めてしまいがちであり、 今回学んだPerson with cancerという考え方は今後の医師生活でも大事にしていきたいと思いました。
最後にこのような貴重な機会を設けて頂いた多くの先生方やスタッフの方々に心から感謝申し上げます。
まずはこのような素晴らしいセミナーを開催してくださった先生方や事務局の方々に心より御礼申し上げます。 私は小児の血液・腫瘍領域と腫瘍内科に興味があり、 研修医のうちに腫瘍内科について深く知る機会を求めて参加致しました。 実際に参加してみて全てのコンテンツが有意義かつ面白く将来に必ず繋がる2日間になりました。
講義では様々な観点から現在の腫瘍内科の立ち位置や役割について知ることができ、 また抗がん剤のトピックスについても概観をつかむことが出来ました。 パネルディスカッションでは腫瘍内科医としての多様なキャリアについて知ることができ、 実際に腫瘍内科医として働くイメージがつきました。 がんサバイバーの方のお話では、 実際にがんを経験された時の気持ちを詳細に話していただき、 がんと向き合う辛さや医療者としてがん患者さんの本音を引き出す難しさについて学びました。
最も印象的だったのはグループワークで、 全国各地から様々なバックグラウンドを持ってやってきたメンバーとがん患者のCancer journeyを作る経験は本当に価値のあるものでした。
FグループではAYA世代の患者さんについてのストーリーについて発表しました。 人生における仕事や結婚、 出産などのライフイベントと、 がんの治療を並行して進める上で幾多のハードルがあることを学びました。 病院にいつ通院するのか、 副作用をどうマネジメントするのかなど事細かに議論を積み重ね、 決まりきった正解は無いながらも患者さんに寄り添いながら診療を行う追体験が出来たように思います。
今回のセミナーを通して同じ志を持つ学生や若手医師、 そして第一線で腫瘍内科の発展に寄与されている先生方と交流を深められたことが一番の収穫になったと思います。 自身も将来腫瘍内科医としてこのセミナーに戻って来られたらと考えております。
神戸にある神鋼記念病院研修医2年目の佐竹 駿と申します。
先日、 滋賀県大津市で開催された腫瘍内科セミナーに参加させていただきました。 このセミナーは、 最新の腫瘍治療法や研究成果について学ぶ絶好の機会であり、 私にとって非常に有意義な時間となりました。 腫瘍内科のマインドを持った泌尿器医を志している私にとって、 今回のセミナーは大変貴重な経験となりました。
セミナーの冒頭では、 主催者からの挨拶とともに、 現在の腫瘍治療の現状と課題についての概要が紹介されました。 これにより、 背景が多様である参加者全員が共通の認識を持って議論に臨むことができました。 特に、 がん治療における個別化医療の進展と、 それに伴う遺伝子解析技術の重要性についての話は非常に興味深かったです。
次に、 複数の先生による講演が行われました。 各講演では、 最新の研究成果や臨床試験の結果が紹介され、 具体的な症例を通じて治療の実際が詳しく説明されました。 特に、 免疫チェックポイント阻害剤の効果とその副作用に関する講演は、 非常に印象に残りました。 これにより、 免疫療法の可能性とその限界について深く理解することができました。
また、 今回のセミナーでは患者視点の講演も行われました。 がんサバイバーの方が、 自身の経験を語り、 治療中に直面した困難や心の葛藤、 医療スタッフへの感謝の気持ちなどが共有されました。 この講演は、 医療従事者としての立場だけでなく、 人間としての共感を深める機会となりました。 患者視点から見た医療の重要性や、 治療の過程での心理的サポートの必要性を再認識することができ、 今後の診療においても患者の声に耳を傾ける姿勢を持ち続けることの大切さを痛感しました。
今回のセミナーを通じて、 腫瘍内科の最新の知識と技術を学ぶことができただけでなく、 同じ志を持つ仲間との貴重な交流の場ともなりました。
泌尿器科を専門としながら、 日本の臨床腫瘍学の発展に貢献できればと考えております。
最後に、 このセミナーを開催してくださった臨床腫瘍学会関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
名古屋大学医学部6年の徳永康太です。 就職試験の準備に追われる同期たちを横目に、 参加費が無料で腫瘍内科について学べるチャンスと聞き、 即座に 「試験勉強は後で!」 と決断して参加しました。
蓋を開けてみれば、 予想以上に多くのことを学べるセミナーでした。
まずは参加人数。 総勢90 人参加されていて、 腫瘍内科に興味を持つ同期がこれほどまでにいるのかと心強く感じました。 特に印象に残ったのは、 グループごとに症例を想定して発表する企画です。 私たち、 Hグループは 「泣くな専攻医徳永、 ~」 というユニークなタイトルで、 irAEの対処法を寸劇とともに披露。 おかげさまでユニーク賞をいただき、 汗ふきシートという夏にぴったりの賞品までゲットしました。
さらに、 懇談会も忘れられない経験でした。 最初は 「強制参加」 と言われた懇談会 (実際には訂正されましたが、 笑) でしたが、 気づけば二次会、 三次会まで続き、 トップクラスの先生方から貴重なお話や、 JSMOの良い点 (そして悪い点も) についてたくさんの知識を得ることができました。 お酒を久しぶりにたくさん飲んだせいで、 裏話の大半を翌日には忘れてしまったことだけが唯一の後悔です。
それはさておき、 このセミナーは真剣に腫瘍内科を考えている人にとって、 非常に価値のあるものだと確信しています。 一泊二日で参加費無料、 さらには遠方からの参加者にも配慮されたスケジュール、 最新の免疫チェックポイント阻害剤の知見や、 がん患者さんの実体験の語りなど、 腫瘍内科の先生のキャリアなど、 すべてが初期研修医や学生目線で構成されており、 どれも質の高い内容でした。
全体を通して、 代表の高野先生が強調された 「腫瘍内科の未来を創るのは君たちだ!」 というメッセージは、 すべての先生方からも感じられ、 その本気度がひしひしと伝わってきました。 この2日間を通じて、 私自身も今後さらにJSMOと関わりを深めたいと強く感じました。 最後に、 このような素晴らしい企画を運営してくださったすべての先生方に、 心から感謝いたします。 来年度以降も開催予定と伺ったので、 がんの内科的治療に少しでも興味がある方は、 ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか??
私はこの度医学生として本セミナーに参加いたしました。 参加を決めたきっかけはローテーション型臨床実習で腫瘍内科にて実習を行っていた際に、 武田真幸教授から本セミナーをご紹介頂き興味を持ったことでした。 同級生の友人を誘い気楽な思いで参加いたしましたが、 とても多くのことを学ぶことができました。 がん診療に携わる先生方のお話や実際にがんを経験した患者さんのお話をお聞きしたり、 他大学の医学生の方々や研修医の先生方と交流したりする経験は私にとって非常に有意義なものでした。
本セミナー期間の2日間を通して特に印象に残ったのは、 「がん経験者の語り」 でした。 患者さんの視点からがんを捉え、 がん患者である自分自身と向き合うことの難しさや医療者に対する思いをお聞きすることができました。
また、 グループワークでは、 はじめは初対面の方々とディスカッションをすることに緊張していたり、 テーマがオンコロジックエマージェンシーと難しいものであったりしましたが、 チーム内で研修医の先生方が議論をリードして下さったこともあり次第に活発に意見が交わされるようになりました。 がん患者さんのCancer Journeyを自分たちで設定するのは斬新で、 患者さんの言動を想像しながらプレゼンテーションを組み立てていくことができ、 見事Iグループはチームワーク賞を頂くことができました。
がんという疾患は現代日本に生きる私達にとって切っても切り離せないものであり、 少子高齢化が進む日本においてはますますその傾向が強まると考えます。 数年後には医師となり医療現場に出る者として、 今回の経験を踏まえてがんを経験する患者さんに寄り添い、 「がん」という疾患を診るのではなく患者さんを構成する一要素としてがんを捉え、 人そのものを診ることができる医師になりたいと強く感じました。
最後になりましたが、 この度は2日間に渡り貴重な機会を下さり誠にありがとうございました。 私達Iグループのファシリテーターを務めて下さった扇屋大輔先生、 田村真吾先生をはじめ、 多くの先生方にお世話になり感謝申し上げます。 ありがとうございました。
学生時代に参加した日本臨床腫瘍学会学術集会で 「滋賀の夏がアツい!」 と伺い、 念願叶って今回参加いたしました。 実際に大津駅を降り立つと本当に滋賀は暑く、 そして超満員の会場を満たす皆さんの熱意も凄まじいものでした。
私たちJグループは、 学部生 (最年少はなんと3年生!) から専攻医の先生までと、 幅広い学年で構成されていました。 グループワークの前に行われたレクチャーでは、 免疫チェックポイント阻害剤と免疫関連有害事象に関するレクチャーや、 クイズ形式を交えながらのケーススタディなどがありました。 実臨床に即した大変勉強になる内容であり、 また専攻医や研修医を中心に学生への解説会が自然と始まるなど、 グループ内でも親交と学習を深めることができました。
グループワークでは、 オンコロジーエマージェンシーを発症した患者さんについてのケース・シナリオを作成することになりました。 まず患者さんの人生という大きな背景を考え、 そこからグループ内では自然と患者さんの人となりが固まり、 イメージがどんどん膨らんでいきました。 ストーリーとしては、 がん薬物治療中に発熱性好中球減少症を起こしてしまった場面で、 情報テクノロジーを駆使し、 できるだけ患者さんの希望を叶えるというものでした。 学生の皆さんからは鋭い提案や、 見やすく綺麗なスライド作成をしていただくなど、 年次に関係なくグループで一丸となり、 「患者さん」 ではなく 「ある一人の人生」 を創り上げることができたと思います。
今回、 腫瘍内科医として第一線でご活躍中の先生や、 同じ志を持つ初期研修医の仲間たちに出会えただけではなく、 たくさんの学生という私たちよりもさらに若い腫瘍内科志望の方々に出会い、 大変刺激を受ける機会となりました。
末筆ではございますが、 医学生・研修医のための腫瘍内科セミナー開催にご尽力いただき、 貴重な機会をご準備くださったすべての方々に深く御礼を申し上げます。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。