海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Youらは、 高リスク鼻咽頭癌患者を対象に、 抗PD-1阻害薬camrelizumabを化学放射線療法に追加し、 さらに維持療法として同薬を継続投与した場合の治療効果を検証した。 その結果、 36ヵ月時点の無増悪生存 (PFS) 率は、 camrelizumab群で83.4%であり、 標準治療群の71.3%に比べ、 層別化HR 0.51 (95%CI 0.34~0.77、 p=0.001) と有意な改善を認めた。 試験結果はBMJ誌に発表された。
対象患者はEBV感染との関連が強い地域の鼻咽頭癌患者であったため、 他集団への一般化にはさらなる検証が必要です。
本研究では、 高リスク鼻咽頭癌患者を対象に、 抗PD-1抗体camrelizumabを化学放射線療法に追加し、 さらに維持療法として同薬を継続投与した場合の治療効果を検証した。
本研究は、 中国で実施した多施設共同非盲検第Ⅲ相無作為化比較試験であり、 導入化学療法後に高リスク鼻咽頭癌と診断された患者を対象とした。 対象者条件は、 ステージ4A、 ステージ2~3で病勢安定または進行している者、 EBウイルスDNA検出者とした。
患者は標準治療群とcamrelizumab群に割り付けられ、 標準治療群ではシスプラチンベースの標準的化学放射線療法、 camrelizumab群では標準治療にcamrelizumab 200mgを3週ごと (放射線療法中2サイクル、 維持療法17サイクル) に静脈投与した。
主要評価項目は無増悪生存期間 (PFS) とし、 副次評価項目には安全性と全生存を含めた。
390例 (camrelizumab群 : 194例、 標準治療群 : 196例) の、 36ヵ月時点のPFS率はcamrelizumab群で有意に高率であった。
PFS
層別化HR 0.51 (95%CI 0.34-0.77、 p=0.001)
グレード3/4有害事象は、 camrelizumab群で50.5%および3.2%、 標準治療群で48.7%および3.7%に発生した。
免疫関連有害事象 (グレード3/4) は、 camrelizumab群の10.2%に認められた。
著者らは、 「導入化学療法後の高リスク鼻咽頭癌患者にて、 化学放射線療法にcamrelizumabを併用し、 さらに維持療法として投与することでPFSを改善した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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