海外ジャーナルクラブ
27日前

Lu氏らは、 EGFR遺伝子変異陽性かつMET増幅を有する進行非小細胞肺がん (NSCLC) を対象に、 MET阻害薬savolitinib+オシメルチニブ併用療法の有効性および安全性ついて、 白金製剤併用化学療法を対照に第Ⅲ相多施設共同非盲検無作為化比較試験(SACHI)で検討した。 その結果、 主要評価項目である無増悪生存期間 (PFS) は併用療法群で有意に延長した。 試験結果はLancetに発表された。
独立中央判定委員会 (IRC) で病勢進行が確認された症例は、 savolitinib+オシメルチニブ治療へクロスオーバーすることが許可されており、 これが両群間の全生存期間の比較に影響を与えた可能性があります。
EGFR遺伝子変異陽性NSCLCではEGFRチロシンキナーゼ阻害薬 (EGFR-TKI) 治療後に耐性が生じ、 その一因としてMET増幅が知られている。 savolitinibはMET阻害薬であり、 オシメルチニブとの併用は新たな治療選択肢となり得る。
本研究は、 EGFR-TKI治療後に進行しMET増幅を有するEGFR変異陽性NSCLC患者を対象に、 savolitinib+オシメルチニブ併用療法の有効性と安全性を検証することを目的とした。
本試験は中国68施設で実施され、 EGFR-TKI治療後に病勢進行を認め、 MET増幅を有する局所進行または転移性NSCLC患者211例が登録された。
savolitinib+オシメルチニブ併用群 : 106例
標準化学療法*群 : 105例
無作為化は中央登録方式で行い、 脳転移の有無、 第3世代EGFR-TKIの既治療歴、 EGFR変異サブタイプにより層別化した。
主要評価項目はRECIST v1.1に基づくPFSとし、 階層的検定手順を用いて、 第3世代EGFR-TKI未治療集団で有意差が認められた場合に、 ITT集団で検定を行った。 安全性解析は少なくとも1回治療を受けた全例で実施された。
savolitinib+オシメルチニブ群の年齢中央値は59.4歳 (四分位範囲 [IQR] 54.3~65.8)、 女性58%、 男性42%であった。 化学療法群では年齢中央値61.9歳 (IQR 56.3~69.1歳)、 女性52%、 男性48%であった。 全例がアジア人であった。
第3世代EGFR-TKI未治療集団におけるPFS中央値は、 savolitinib+オシメルチニブ群9.8ヵ月 (95%CI 6.9–12.5) vs 化学療法群5.4ヵ月 (4.2–6.0) であり、 併用療法群において有意に延長した (HR 0.34、 95%CI 0.21–0.56、 p<0.0001)。
ITT集団においても同様の結果が認められた (8.2ヵ月 [6.9–11.2] vs 4.5ヵ月 [3.0–5.4]、 HR 0.34、 95%CI 0.23–0.49、 p<0.0001)。
Grade 3以上の治療関連有害事象は、 savolitinib+オシメルチニブ群57% (60/106例)、 化学療法群57% (55/96例) と同程度であった。
著者らは 「EGFR変異陽性MET増幅NSCLCにおいて、 savolitinib+オシメルチニブ併用療法は化学療法と比較してPFSを有意に延長し、 忍容性も良好であった。 本併用療法は、 バイオマーカーで選択された本患者集団に対する有望な経口治療選択肢となり得る」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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