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12日前

Jannat-Khahらは、 免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) 関連関節炎におけるステロイド使用と無増悪生存期間 (PFS) との関連を、 前向きコホート研究にて評価した。 その結果、 ICI関連関節炎でステロイド治療を開始した25%に癌の進行を認めたものの、 治療開始1ヵ月後のステロイド投与 (中央値13mg/日) とPFSとの間に有意な関連は認められなかった。 試験結果はAnn Rheum Dis誌に発表された。
ICI関連関節炎などのirAEを発症し、 さらにリウマチ専門医に紹介されるまで生存した患者のみが対象となるため、 サバイバー・バイアスや適応交絡の可能性があります。
ステロイドは免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) 関連関節炎への第一選択であるが、 同時に癌の無増悪生存期間 (PFS) に悪影響を及ぼす可能性がある。
本研究では、 ICI関連関節炎におけるステロイド使用とPFSとの関連を評価した。
本研究では、 前向き多施設レジストリであるImmunotherapy Observational Study registryにおける、 免疫療法に起因するリウマチ性有害事象のデータを用いた。
カプラン・マイヤー曲線および多変量Cox回帰モデルを用いて、 ステロイド投与量とPFSとの関連を評価した。
対象のICI関連関節炎患者269例は、 32%がメラノーマで、 多くがステージ4 (56.4%) であった。
ICI関連関節炎の治療開始1ヵ月後のステロイド投与量 (プレドニゾン換算) 中央値は1日13mgであり、 7.8%が抗リウマチ薬を投与されていた。
癌の進行は67例 (24.9%) で認められたが、 ステロイドとPFSに関連はなかった (調整HR 2.64 [95%CI 0.36-19.61] )。 治療開始1ヵ月後のステロイド投与量が中央値超群と中央値以下群を比較しても、 PFS悪化との関連は認められなかった (調整HR 1.15 [95%CI 0.59-2.25])。
著者らは、 「低用量ステロイド (中央値13mg) はPFSに悪影響を及ぼさなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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