海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Estrellaらは、 シスタチンCに基づくeGFR (eGFRcys) とクレアチニンに基づくeGFR (eGFRcr) の差について、 発生割合、 および有害転帰との関連を評価した。 その結果、 外来患者の11%、 入院患者の35%で、 eGFRcysがeGFRcrより少なくとも30%低い値を示した。 外来患者では、 eGFRcysがeGFRcrより少なくとも30%低い場合、 心血管死亡率、 動脈硬化性心血管疾患、 心不全、 腎不全の発生率が高かった。 試験結果はJAMA誌に発表された。
European Kidney Function Consortium式など他の推定式は評価されなかった点や、入院患者ではシスタチンC検査が実施された症例に選択バイアスが存在した可能性はlimitationです。
eGFRは、 クレアチニンとシスタチンCのどちらを用いて計算するかによって値が異なる場合がある。 しかし、 その差の重要性は不明である。 本研究では、 シスタチンCに基づくeGFR (eGFRcys) とクレアチニンに基づくeGFR (eGFRcr) の差の発生割合、 および有害転帰との関連を評価した。
対象は、 慢性腎臓病予後コンソーシアム (CKD-PC) において、 シスタチンCとクレアチニンの同時測定結果および臨床転帰に関するデータのある参加者とし、 2024年4月~2025年8月の個人データメタ解析を実施した。
eGFRcysがeGFRcrより少なくとも30%低い場合に、 大きな負のeGFR差があると定義し、 これを主な独立測定項目とした。 副次アウトカムは、 全死亡率、 心血管死亡率、 動脈硬化性心血管疾患、 心不全、 および腎代替療法を伴う腎不全とした。
本解析には、 外来23コホートから計82万1,327例、 入院2コホートから計3万9,639例が含まれた。
その結果、 外来患者の11%、 入院患者の35%において、 大きな負のeGFR差が認められた。
外来患者では、 平均4年間の追跡期間中、 大きな負のeGFR差を有する場合、 eGFR差が-30%~30%である場合と比較して、 全死亡率、 心血管死亡率、 動脈硬化性心血管疾患、 心不全、 ならびに腎代替療法を伴う腎不全の発生率が高かった。
イベント発症率 (単位 : 1000人年)
-30%以上の差 vs -30%~30%の差
HR 1.69 (95%CI 1.57-1.82)
HR 1.61 (95%CI 1.48-1.76)
HR 1.35 (95%CI 1.27-1.44)
HR 1.54 (95%CI 1.40-1.68)
HR 1.29 (95%CI 1.13-1.47)
著者らは、 「CKD-PCにおいて、 外来患者の11%、 入院患者の35%で、 eGFRcysがeGFRcrより少なくとも30%低い値を示した。 外来患者では、 eGFRcysがeGFRcrより少なくとも30%低い場合、 全死亡率、 心血管イベント、 および腎不全の発生率が有意に高かった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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