海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前

Luらは、 転移性非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者への1次治療として、 抗PD-1抗体レチファンリマブ+プラチナベースの化学療法の有効性および安全性を海外多施設共同第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験POD1UM-304で評価した。 その結果、レチファンリマブ+プラチナベースの化学療法は全生存期間 (OS) を有意に改善し、 安全性プロファイルは既報と一致していた。 本研究はLancet Respir Med誌において発表された。
扁平上皮癌における有効性が不明確だった従来の研究と異なり、 本研究では明確な効果を示しています。
IV期NSCLC、 sugemalimab併用で4年OS率32.1%
免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) は、 標準治療である化学療法との併用を含め、 NSCLC患者において生存予後の改善を示している。 しかし、 ICIへのアクセスには地域差がある。
そこで本研究では、レチファンリマブ+プラチナベースの化学療法の有効性を第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験POD1UM-304で評価した。
海外16ヵ国の約124の病院および民間臨床センターで、 全身療法歴がなく、 ECOG PS 0-1、 IV期の転移性NSCLC (扁平上皮癌または非扁平上皮癌) 患者583例が以下の2群に2 : 1で無作為に割り付けられた。
これらの投与は、 病勢進行、 許容できない毒性、 または同意撤回がない限り、 最大35サイクルまで継続された。
主要評価項目はOSであった。
対象患者において、 非扁平上皮癌は381例 (65%)、 扁平上皮癌は202例 (35%)、 男性は467例 (80%)、 女性は116例 (20%)、 年齢中央値は64歳 (四分位範囲 58-68歳) だった。
OS中央値は、レチファンリマブ群が18.1ヵ月 (95%CI 16.2-21.0ヵ月) であり、 プラセボ群の13.4ヵ月 (95%CI 11.0-16.7ヵ月) と比べて有意な改善が示された (HR 0.75 [95%CI 0.60–0.93]、 p=0.0042)。
治療中に発現した有害事象 (TEAE) のうち、 重篤なTEAE (41% vs 30%)、 Grade3以上のTEAE (61% vs 54%)、 治療薬の投与延期に至ったTEAE (43% vs 35%)、 投与中止に至ったTEAE (8% vs 5%) の発現率は、 いずれもレチファンリマブ群が高かった。 COVID-19関連の致死的なTEAE発現率は、 両群で同程度であった (1% vs 3%)。
著者らは 「レチファンリマブは+プラチナベースの化学療法はOSを改善し、 安全性プロファイルは既報と一致していた。レチファンリマブ+化学療法は、 転移性NSCLCにおける扁平上皮癌または非扁平上皮癌の1次治療に対する潜在的な治療選択肢となり得る」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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