海外ジャーナルクラブ
6日前

Daleyらは、 新規または再発非空洞性肺MAC症患者を対象に、 マクロライド系薬剤を基盤とした治療 (アジスロマイシン+エタンブトール) へのアミカシンリポソーム吸入懸濁液 (ALIS) 追加が、 微生物学的エンドポイント、 患者報告アウトカム (PRO)、 および安全性に及ぼす影響を、 プラセボを対照に海外多施設共同第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験ARISEで評価した。 その結果、 ALIS追加により6ヵ月時および7ヵ月時の培養陰性化率が増加し、 より早期に陰性化を達成する傾向が示された。 本研究はAnn Am Thorac Soc誌において発表された。
本研究はPROの検討を主目的とした小規模・短期間試験であり、 統計的検出力や長期的有効性・安全性評価に限界があります。
第Ⅲ相ARISE試験は、 新規または再発肺MAC症患者を対象に、 Quality of Life–Bronchiectasis Respiratory Domain (QOL-B RD) *およびPatient-Reported Outcomes Measurement Information System Short Form v1.0-Fatigue 7a (PROMIS F SF-7a) **のPRO指標としての妥当性を評価することを目的として実施された。
今回の報告では、 微生物学的エンドポイント、 PRO、 および安全性を含む治療成績が報告された。
新規または再発の非空洞性肺MAC症患者99例が以下の2群に無作為に割り付けられた。
対象患者の大多数はMycobacterium intracellulare (43.4%)、 Mycobacterium avium (32.3%) による感染であった。
培養陰性化率は、 6ヵ月時でALIS群が80.6%、 対照群が63.9%、 7ヵ月時でそれぞれ78.8%、 47.1%であった (名目上のp=0.0010)。
6ヵ月時に培養陰性化を達成した患者のうち、 陰性化の定義となる初回陰性培養が1ヵ月時で認められた割合は、 ALIS群が74.3%、 対照群が46.7%であった。
7ヵ月時のQOL-B RDスコア平均値は、 ALIS群では改善傾向が認められた一方で、 対照群では3ヵ月以降に横ばいとなった。
PROMIS F SF-7aスコアは両群で改善傾向が示されたが、 群間差は認められなかった。
ALIS群では、 培養陰性化とQOL-B RDスコア改善との間に正の相関が認められた。
ALISに関連する重篤な有害事象 (AE) または死亡は報告されなかった。
著者らは 「マクロライド系薬剤を基盤とした治療にALISを6ヵ月間追加投与した新規の肺MAC症患者では、 対照群と比べて6ヵ月時および7ヵ月時の培養陰性化率が高く、 より早期に陰性化を達成する傾向が示された。 新たな安全性シグナルは検出されなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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