海外ジャーナルクラブ
10ヶ月前
坂本氏らは、 進行/再発非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 ドライバー遺伝子変異のバイオマーカー検査と標的治療の実施状況について、 コホート研究REVEALで調査した。 その結果、 多遺伝子検査が日本では十分に実施されていないことが示唆された。 本研究はJAMA Netw Open誌において発表された。
Limitationにも記載がありますが、 今回のデータセットは連続的な患者登録ではない点でselection biasの可能性が否定できないですが、 本邦では多遺伝子検査の実施が十分ではないようです。
NSCLCの治療選択において、 ドライバー変異のバイオマーカー検査は不可欠であるが、 実施状況は不十分である。
2021年1月1日~3月18日に進行または再発したNSCLC患者 : 1,479例
日本全国29施設から後ろ向きデータ収集を行い、 バイオマーカー検査の実施状況について前向き追跡調査
バイオマーカー検査の実施割合
治療関連因子
全身状態不良、 扁平上皮癌、 その他の併存疾患が多遺伝子検査実施の阻害と関連していた。
第一選択治療として標的治療を受けた患者割合
生存期間中央値
本邦においては多遺伝子検査の実施が不十分な状況であり、 積極的なバイオマーカー検査の実施が求められる。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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