海外ジャーナルクラブ
2年前
Strnad Pらは、 α1-アンチトリプシン(AAT) 欠損症に伴う肝線維症を有する患者を対象に、 RNA干渉治療薬ファジルシランの安全性と有効性を検討する非盲検第Ⅱ相試験を実施. その結果、 ファジルシランは血清中および肝内の Z-AAT 濃度の低下と肝酵素濃度の改善に関連していることが明らかとなった. 本研究はNEJM誌において発表された.
α1-アンチトリプシン (AAT) 欠損症は、 SERPINA1 「Z」変異のホモ接合体の保有によって生じる. Z型遺伝子は、 Z-AATと呼ばれる変異型AATタンパク質を生成し、 これが肝細胞に蓄積されることで、 進行性の肝疾患と線維化を引き起こす.
ファジルシランは血清内および肝内の Z-AAT 濃度の強力な低下と同時に肝酵素濃度の改善と関連していた.
👨⚕️ HOKUTO監修医コメント
第2相試験でNEJMに掲載されているので、第3相試験はどうなるのか、歴史が語ってくれると思います.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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