海外ジャーナルクラブ
5日前

Janjigianらは、 切除可能な胃/食道胃接合部 (G/GEJ) 腺癌患者を対象に、 周術期のFLOT療法 (フルオロウラシル・ホリナート・オキサリプラチン・ドセタキセル) への抗PD-L1抗体デュルバルマブの上乗せを国際共同二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験MATTERHORNで検討。 その結果、デュルバルマブ群における全生存期間 (OS) の有意な延長が示された。 試験結果はLancet誌に発表された。
組織型 (diffuse typeを含む) が中央判定されておらず、 臨床的リンパ節転移も各施設の研究者が判定し、 超音波内視鏡や診断的腹腔鏡が必須ではなかったため、 組織型・リンパ節別のサブグループ解析には限界があります。
【速報】胃癌学会、 根治切除可能な胃癌に周術期デュルバルマブ+FLOTを推奨
MATTERHORN試験の既報では、 切除可能なG/GEJ腺癌に対するFLOT療法へのデュルバルマブ上乗せにより、 無イベント生存期間 (EFS) および病理学的完全奏効 (pCR) の改善が示されていた。
一方、 既報時点のOSは事前規定の有意水準に達しておらず、 今回の最終解析ではOSへの効果を検証した。
本試験は、 アジア・欧州・北米・南米の20ヵ国147施設で実施された国際共同第III相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験である。 対象は、 切除可能 (根治手術の適応) な未治療のG/GEJ腺癌 (stage II-IVa) 患者とした。
2020年11月17日~2022年9月2日に1,258例が登録され、 うち948例が以下の2群に1:1で無作為化された。
割付は地域・臨床的リンパ節転移の有無・PD-L1発現で層別化された。 患者・医師・アウトカム評価者はいずれも盲検化された。
本試験の主要評価項目であるEFSは既報で報告され、 本報告では重要副次評価項目であるITT集団のOS*が解析された。
安全性データは、治療期間および最終投与から90日後までの追跡期間を通じて収集し、 試験治療を1回以上受けた患者を対象に解析した。
無作為化された948例の年齢中央値は62歳、 男性が72%であった。
OSは、 プラセボ群と比較してデュルバルマブ群で有意に延長した (HR 0.78, 95% CI 0.63–0.96, p=0.021)。
試験治療に関連する可能性がある死亡の有害事象は、 デュルバルマブ群で475例中6例 (1%)、 プラセボ群で469例中2例 (1%未満) に発生した。
著者らは 「切除可能なG/GEJ腺癌の周術期において、 FLOT療法へのデュルバルマブ上乗せは、 プラセボに比べてOSを改善し、新たな標準治療選択肢となる」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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