海外ジャーナルクラブ
14日前

Barbourらは、 IgA腎症患者を対象に、 補体B因子阻害薬sefaxersenの有効性および安全性を海外多施設共同探索的第Ⅱ相単群非盲検試験で検討した。 その結果、 sefaxersenにより29週時で24時間尿蛋白排泄量はベースライン時から43%減少し、 推定糸球体濾過量 (eGFR) は安定して維持された。 本研究はKidney Int誌において発表された。
eGFRなど腎機能への直接的効果や延長試験期間のばらつきに限界があり、 これらの課題は進行中の第III相IMAGINATION試験で検証される予定です。
補体B因子阻害薬sefaxersenのIgA腎症への有効性と安全性を検証
そこで本研究では、 補体B因子のアンチセンスオリゴヌクレオチド阻害薬であるsefaxersenのIgA腎症に対する有効性および安全性を第Ⅱ相単群非盲検試験で評価した。
腎臓へのC3沈着、 血尿、 および最大耐用量のレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬投与下でも1.5 g/日を超える24時間尿蛋白排泄量が認められ、 eGFRが40mL/分/1.73m²超のIgA腎症 (生検で診断) 患者を対象とした。
登録された23例にsefaxersen 70mgを24週間にわたり月1回皮下投与し、 その後は任意で治療を延長した。
主要評価項目は24時間尿蛋白排泄量のベースライン時から29週時までの変化であった。
登録患者のベースライン時における24時間尿蛋白排泄量の幾何平均は2.5g/日であった。
sefaxersen投与により血漿中の補体B因子およびBb、 尿中因子Ba、 および血清中の補体副経路活性の選択的な減少が認められた一方で、 古典経路活性には変化がみられなかった。
29週時で24時間尿蛋白排泄量はベースライン時から43%減少し、 幾何平均は1.4 g/日となった。 尿蛋白/クレアチニン比 (UPCR) および尿アルブミン/クレアチニン比 (UACR) も同様に減少した。
eGFRはベースライン時で平均70.4mL/分/1.73m²、 29週時では平均73.2mL/分/1.73m²と安定して維持された。
治療延長に参加した7例全例で蛋白尿の減少が持続し、 そのうち4例は12ヵ月超の治療を受けていた。
治験薬に関連しない治療中に発現した重篤な有害事象が1件認められた。 3例で一過性かつ可逆的なアラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) 上昇 (正常上限の3~5倍) が観察されたものの、 ビリルビン値に変化はなく、 いずれも試験を継続し治療を完了した。
著者らは 「sefaxersenはIgA腎症患者において補体副経路活性を阻害し、 eGFRを安定化させた状態で蛋白尿を減少させた。 これらの知見は、 第Ⅲ相IMAGINATION試験においてIgA腎症の新たな治療法としてsefaxersenのさらなる評価を支持するものである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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