HOKUTO編集部
1ヶ月前
日本肺癌学会は10月31日、 2025年1月より使用開始予定の『肺癌取り扱い規約 第9版*』 (編 : 日本肺癌学会) について、 変更の要点およびTNM分類・病期分類の第9版概要を同学会公式サイトで発表した。
TNM分類 第9版では、 リンパ節転移および遠隔転移の詳細な評価が追加されている。
N因子では、 N2 (同側縦隔かつ/または気管分岐下リンパ節への転移) がN2a (単一領域への転移)、 N2b (複数領域への転移) に細分化される。
M因子では、 M1c (胸腔外の一臓器または多臓器への多発遠隔転移) がM1c1 (胸腔外1臓器への多発転移)、 M1c2 (胸腔外多臓器への多発転移) に細分化される。
上記のN2の細分化に伴い、 ステージングが以下の通り変更される。
また、 M1cのステージングはIVB期のまま変更されていない。
第8版、 第9版のTNM臨床病期分類一覧はそれぞれ以下の通り。
なお、 改訂版のTNM分類および病期分類は、 今後出版されるUICC/AJCCの原著および『肺癌取扱い規約 第9版』の掲載内容が正式版となり、 本発表はあくまでも実臨床の参考として使用することとされている。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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