HOKUTO通信
2年前
医師の働き方改革は2024年4月からスタートしますが、 既に医療現場には様々な変化が出ています。 今回は研修医を対象にしたアンケート結果をご紹介します。
アンケートは、 医師専門の求人サイト「民間医局」を運営するメディカル・プリンシプル社が今年3〜4月にオンラインで行い、 「民間医局」の会員研修医118人から回答を得ました。
まず、 既に勤務先から残業時間の制限など勤務時間を短縮するよう指示があったかについて、 63%が「あった」、 37%は「なかった」と答えました。
勤務時間が短縮した研修医に具体的な影響を尋ねたところ (複数回答可)、 最も多かった回答は 「手技の習得時間が減った」(30%) でした。 「勤務時間外で症例に自発的にかかわる機会が減った」 (21%)、 「上級医に教わる機会が減った」 (12%) も多い回答でした。
メディカル・プリンシプル社は「勤務時間の制限で、 研修医にとって症例について知見を深める機会が減っている実態が浮かび上がった」と分析しています。
勤務時間短縮の対策 (複数回答可) としては、「図書などで研鑽する」が47%で最多となりました。 「外部の動画コンテンツを利用して知識を深める」は有料・無料を合わせると39%に上り、 時間や場所を問わずに学べるツールを積極的に活用しているようです。
一方、 「自己研鑽は行うが、 勤務時間短縮の影響は全くない」という回答も25%に上りました。
メディカル・プリンシプル社は「医学部生の時からコロナ禍を経験している研修医は、 リモート授業やオンライン講習に慣れている。 従来、 医療現場で当たり前とされていた『研修医が研鑽を積むためには、 勤務時間外でも院内に残って習得する』という意識は少しずつ変化してきているかもしれない」としています。
株式会社メディカル・プリンシプル社のアンケート記事はコチラ。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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