海外ジャーナルクラブ
28日前
Wangらは、 進行胃・胃食道接合部腺癌の患者を対象に、 2次治療としてチロシンキナーゼ阻害薬フルキンチニブとパクリタキセルの併用療法の有効性を第Ⅲ相無作為化比較試験FRUTIGAで検討した。 その結果、 PFSは有意に延長した一方で、 OSは有意な改善が認められなかった。 本研究は、 Nat Med誌にて発表された。
"Dual primary endpoints"としてOSとPFSの両方を主要評価項目に設定していたために、 このような結論になっています。 研究グループがこのような結果を事前に予測していたかどうかは不明ですが、 OSとセットにするのは必要なことだと思います。
フルオロウラシルおよびプラチナ製剤を含む化学療法後に進行した胃・胃食道接合部腺癌患者703例を、 以下の群に1:1で無作為に割り付けた。
主要評価項目は無増悪生存期間 (PFS)および全生存期間 (OS)とした。
PFS中央値はフルキンチニブ併用群が5.6ヵ月、 プラセボ群が2.7ヵ月 (HR 0.57、 95%CI 0.48-0.68、 p<0.0001) であり、 フルキンチニブ併用群で有意に延長していた。
一方、 OS中央値はフルキンチニブ併用群が9.6ヵ月、 プラセボ群が8.4ヵ月 (HR 0.96、 95%CI 0.81-1.13、 p=0.6064) であり、 有意差は見られなかった。
最も多かったGrade 3以上の有害事象は、 好中球減少、 白血球減少、 貧血であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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