海外ジャーナルクラブ
2年前
Sehgalらは, 一次治療後に造血幹細胞移植 (HSCT) を予定していない再発・難治性DLBCL患者を対象に, 新規CAR-T細胞製剤 「liso-cel」 の有効性と安全性を非盲検第Ⅱ相試験で検討 (PILOT試験). 結果、80%で全奏効が確認され, 二次治療としてのliso-cel投与が有望であることが示唆された. 本研究はLancet Oncol誌において発表された.
一次治療後の再発・難治性DLBCLで, HSCTを予定していない患者の転帰は悪く, 治療選択肢は限られている.
対象:再発・難治性のDLBCLでPET陽性の18歳以上の成人患者.
患者は, リンパ球除去化学療法 (フルダラビン30 mg/m²静注とシクロホスファミド300 mg/m²静注を3日間) を受け, 2~7日後に2回のliso-cel (lisocabtagene maraleucel )投与を受けた. 主要評価項目は、全奏効率とした.
これらの結果は, 造血幹細胞移植が予定されていないDLBCL患者における二次治療としてのliso-celの可能性を支持するものである.
👨⚕️ HOKUTO監修医コメント
治療選択肢が限られている状況において大変素晴らしい治療成果と言えると思います.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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