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32日前

【Lancet Oncol】liso-celの投与で再発・難治性DLBCLの8割が全奏効


Sehgalらは, 一次治療後に造血幹細胞移植 (HSCT) を予定していない再発・難治性DLBCL患者を対象に, 新規CAR-T細胞製剤 「liso-cel」 の有効性と安全性を非盲検第Ⅱ相試験で検討 (PILOT試験). 結果、80%で全奏効が確認され, 二次治療としてのliso-cel投与が有望であることが示唆された. 本研究はLancet Oncol誌において発表された. 

背景

一次治療後の再発・難治性DLBCLで, HSCTを予定していない患者の転帰は悪く, 治療選択肢は限られている.

研究デザイン

対象:再発・難治性のDLBCLでPET陽性の18歳以上の成人患者.

アントラサイクリンとCD20標的薬を含む一次治療を受け, 担当医から造血幹細胞移植が予定されておらず, 事前に指定した移植非目的基準を少なくとも一つ満たしている患者.

患者は, リンパ球除去化学療法 (フルダラビン30 mg/m²静注とシクロホスファミド300 mg/m²静注を3日間) を受け, 2~7日後に2回のliso-cel (lisocabtagene maraleucel )投与を受けた. 主要評価項目は、全奏効率とした.

研究結果 (追跡中央値 12.3カ月)

有効性評価

  • 80%の患者に全奏効が認められた.
95%CI 68-89, p<0.0001
  • ECOG PS 2:26% (16/61名)
  • 一次治療後1年以内に再発:13名 (21%)
  • 一次治療後12カ月後に再発:15名 (25%)

安全性評価

  • 一般的なグレード3以上の治療起因性有害事象
  • 好中球減少症:29名 (48%)
  • 白血球減少症:13名 (21%)
  • 血小板減少症:12名 (20%)
  • 重篤な治療関連有害事象は13名 (21%) の患者で確認された.
  • サイトカイン放出症候群は23名 (38%, グレード3:1名) , 神経学的イベントは19名 (31%, グレード3:3名) に発生し, グレード4の有害事象や死亡はなかった.

結論

これらの結果は, 造血幹細胞移植が予定されていないDLBCL患者における二次治療としてのliso-celの可能性を支持するものである.

原著

Sehgal A, et al,Lisocabtagene maraleucel as second-line therapy in adults with relapsed or refractory large B-cell lymphoma who were not intended for haematopoietic stem cell transplantation (PILOT): an open-label, phase 2 study. Lancet Oncol. 2022 Aug;23(8):1066-1077.PMID: 35839786


👨‍⚕️ HOKUTO監修医コメント
治療選択肢が限られている状況において大変素晴らしい治療成果と言えると思います. 

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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