診療指針
6ヶ月前
乳房切除後放射線療法のASTRO-ASCO-SSO合同ガイドライン
Jimenezらは、 乳癌患者を対象に、 乳房切除後放射線療法 (PMRT) の適応や実施方法に関する推奨を策定することを目的に、 多職種によるシステマティックレビューを実施した。 その結果、 PMRTの適応、 照射範囲、 線量分割法、 技術的留意点に関する最新の推奨が明らかとなった。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
👨⚕️HOKUTO監修医コメント
本試験は非白人集団の症例数不足により美容的転帰の差を十分に評価できず、 特に格差のある黒人・ヒスパニック患者では治療選択への配慮が重要です。
PMRTは局所再発率低減と生存率改善に寄与するが、 適応や最適な技術に関しては議論が残っていた。 本ガイドラインは、 乳癌治療におけるPMRTの使用に関する推奨事項の提供を目的とした。
乳房切除術を受けた乳癌患者における放射線療法 (RT) に関し、 下記の4つの課題に取り組み、 システマティックレビューに基づき推奨事項が作成された。
原発切除後は、 ほとんどのリンパ節転移陽性例、 および一部のリンパ節転移陰性例で適応となる。 また、 術前療法後の局所進行例やリンパ節病変残存が認められる患者にも推奨される。 術前療法後に病理学的リンパ節転移陰性 (ypN0) となったcT1-3N1またはcT3N0例では、 条件付きで推奨される。
照射範囲は、 患側胸壁または再建乳房と所属リンパ節への照射が推奨される。 また照射は中等度低分割照射を第一選択するが、 例外的に通常分割照射法も許容される。
3次元原体照射 (3D-CRT) を基本とし、 治療目標が満たせない場合は強度変調放射線治療 (IMRT) を使用する。 正常組織の温存のため、 呼吸同期法が推奨される。 皮膚浸潤、 表層断端陽性、 脈管侵襲を有する患者にはボーラスの使用が推奨するが、 日常的なルーチン使用は推奨しない。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。