HOKUTO通信
9日前

診察説明に激高した患者に壁へ押しつけられ、 首を絞められた―― (50代耳鼻咽喉科)。 医師の約6割がカスタマーハラスメント (カスハラ) を経験していることが、 医療人材サービスを手がけるエムステージ (東京都品川区) の調査で明らかとなった。
調査は2026年2月、 ウェブ形式で実施。 同社が運営する転職・アルバイトサイトに登録する会員医師486人から回答を得た。

患者やその家族からカスハラを受けた経験が 「ある」 と答えた医師は約6割。 そのうち約2割が 「直近数ヵ月以内」 の被害と回答した【図1】。

被害内容の最多は 「暴言・大声」 で、 「長時間の拘束 (執拗な問い詰め等) 」 「ネット・SNS上の誹謗中傷」 が続いた【図2】。
自由記述では具体的なエピソードが寄せられた。

被害を受けた際の行動では、 「特に何もせず我慢した」 が38.1%と最多で、 被害医師の約2.5人に1人が対処を諦めていた。 対応を踏み切れない理由として 「応召義務があるため診療拒否がしづらい」 を挙げた医師は46.3%と半数近くに上った。

制度面では、 2026年10月から医療機関を含む全事業者にカスハラ対策が義務化される予定となっている。 その事実を 「知らなかった」 と答えた医師が約半数に上った。 勤務先の対策状況については約7割が 「不十分」 と考えていることも明らかとなった。
株式会社エムステージ : 医師の6割がカスハラ経験、 2.5人に1人が我慢を選択~応召義務の壁と、 9割の医師が求める 「組織の守る姿勢」 の実態 (2026/3/5)

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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