海外ジャーナルクラブ
1年前
Schroderらは、 成人の心臓移植患者を対象に、 心停止後のドナー心臓と脳死後のドナー心臓の移植成果をランダム化比較試験で検討。 その結果、 心停止後に体外非虚血性灌流を用いて蘇生・評価したドナー心臓の移植後6カ月目のリスク調整生存率は、 脳死後に低温保存法で保存したドナー心臓による標準移植と比較して、 非劣性であることが示された。 本研究はNEJM誌において発表された。
心停止による心臓移植を今後広く採用する方針となる元研究です。 3:1の割り付けの部分は気になりますが、 現実的なドナー数から止むを得ないと思います。
心停止後のドナーから得た心臓を脳死後のドナーから得た心臓と比較して移植した場合の有効性と安全性を示すデータは限られている。
成人の心臓移植候補者
移植候補者を3:1の割合で以下の群に割り付け
脳死群と比較した、 心停止群における移植6カ月後のリスク調整生存率
移植後30日の心臓移植片に関連する重篤な有害事象
移植後30日目における心臓移植片に関連する重篤な有害事象の発生頻度 (患者1人当たりの平均発生数) には、 両群間で大きな差はなかった。
心停止後に体外非虚血性灌流を用いて蘇生・評価したドナー心臓を用いた移植後6カ月目のリスク調整生存率は,脳死後に低温保存法で保存したドナー心臓を用いた標準移植後の生存率に非劣性であることが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。