海外ジャーナルクラブ
16日前
Ferranteらは、 中等度ないし重症の難治性活動性クローン病患者を対象に、 抗 IL-23 p19抗体ミリキズマブを用いた導入療法および維持療法の有効性を国際共同第III相無作為化比較試験VIVID-1で検討した*。 主要評価項目は、 ①12週時点の患者報告転帰 (PRO) 臨床的奏効および52週時点の内視鏡奏効 (内視鏡奏効-複合)、 ②12週時点のPRO臨床的奏効および52週時点のクローン病活動性指標 (CDAI) 臨床的寛解 (CDAI臨床的寛解-複合) の複合とし、 ミリキズマブのプラセボに対する優越性を評価した。 その結果、 主要評価項目はいずれも達成され、 達成率は、 内視鏡的奏効-複合がミリキズマブ群 (579例) 38.0%、 プラセボ群 (199例) 9.0% (99.5%CI 20.6~36.8; p<0.0001)、 CDAI臨床的寛解-複合がそれぞれ45.4%、 19.6% (99.5%CI 15.9~35.6; p<0.0001) だった。
内視鏡的奏効がプラセボ群で9%あり、 ある程度の重症度でもプラセボ効果を示すことが現実的な研究成果と言えます。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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