【JAMA】男性の下部尿路症状 総説 「何が分かる?」
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医療の最前線から

9日前

【JAMA】男性の下部尿路症状 総説 「何が分かる?」

【JAMA】男性の下部尿路症状 総説 「何が分かる?」
世界の注目総説論文を紹介する 「医療の最前線から」。 今回は、 2025年のJAMA誌に掲載された 「男性の下部尿路症状」 (LUTS) に関する総説を取り上げます。 男性のLUTSは主に前立腺肥大症による膀胱出口閉塞や過活動膀胱に起因し、 50歳を超える男性の最大40%にみられます。 本総説では、 初期評価から行動療法・薬物療法、 手術・低侵襲手術への紹介までの管理が整理されています。

この論文で学べる10の要点

❶ 行動・薬物療法前の厳密な原因特定は 「不要」

多くは前立腺肥大症か過活動膀胱、 または両方に起因するため。 1剤以上の薬物療法が無効な例や血尿例は膀胱鏡を考慮

❷ 「肉眼的血尿や残尿量>300mL」 などを認めれば泌尿器科へ紹介

反復・持続する尿路感染、 膀胱結石、 PSA高値、 残尿増加を伴う水腎症・腎機能障害も紹介対象

❸ 行動療法は 「水分摂取の是正」 ・定時排尿・骨盤底筋訓練など

飲水>2L/日や就寝前の飲水を見直す。 水分制限などの自己管理は経過観察比でIPSS改善が7.4点大きく薬物と同程度の効果

❹ 閉塞症状主体の初期治療は効果発現の速い 「α₁遮断薬」 が多い

α₁A選択性薬は3~7日 (非選択性薬は2~4週) で効果発現しIPSS 5~10点改善。 最低試用期間後も改善<3点なら中止検討

❺ 白内障例は 「α₁遮断薬以外」 も考慮

白内障術中の虹彩緊張低下症候群はα₁遮断薬服用者の15~86%に発生。 中止してもリスクは減らず、 継続可。

❻ 前立腺腫大例には 「5α還元酵素阻害薬」 がガイドライン推奨

PSA>1.5ng/mLか体積>30gの前立腺腫大例に推奨。 効果発現に3~6ヵ月を要し、 PSA値25~75%低下、 IPSS 3~4点改善

❼ 前立腺腫大例での 「α₁遮断薬+5α還元酵素阻害薬」 は単剤より進行・急性尿閉を抑制

臨床的進行リスクは単剤の10~15%に対し併用で<10%。 手術の必要性も単剤より減る

❽ 過活動膀胱で便秘・認知機能低下の懸念例は抗コリン薬でなく 「β₃作動薬」

抗コリン薬の長期使用 (>365日) は認知症リスク上昇との関連 (OR 1.50) が報告。 関連の解釈には議論あり

❾ 薬物療法抵抗例や尿閉などは 「手術」 の適応

残尿による反復性尿路感染、 膀胱結石、 腎機能低下 (GFR<60が≧3ヵ月) も適応。 IPSS改善は12~15点で薬物療法を上回る

❿ 低侵襲手術は有害事象が少ないが 「再治療率」 は標準的手術より高い

尿失禁・勃起障害・逆行性射精が少ない。 IPSS改善は同程度だが尿流改善は小さく再治療率3.4~21%

原著論文で詳細を確認する

Lower Urinary Tract Symptoms in Men: A Review. JAMA. 2025 Sep 2;334(9):809-821. PMID: 40658396

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【JAMA】男性の下部尿路症状 総説 「何が分かる?」

Q. α₁遮断薬が効かない場合の次の選択は?

Q. 男性の夜間頻尿の評価と治療方針は?

Q. 5α還元酵素阻害薬服用中のPSA解釈は?

Q. 水蒸気治療と前立腺吊り上げ術の違いは?

Q. 残尿が多い例での抗コリン薬の安全性は?

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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