海外ジャーナルクラブ
2年前
Dickinsonらは、 2ラインの治療歴のある再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 (DLBCL) 患者を対象に、 抗CD20/CD3特異性抗体Glofitamab単剤療法の有効性と安全性を第Ⅱ相試験で検討。 その結果、 完全寛解率39%と有効性を示したが、 半数以上の患者にグレード3または4の有害事象が発生した。 本研究は、 NEJM誌において発表された。
CAR-T細胞療法後でも同様の有効性を示したことは着目すべき点と言えそうです。 再発・難治DLBCLの治癒へ向けた有望な結果です。
再発・難治性DLBCLの患者の予後は不良である。 Glofitamabは、 T細胞を腫瘍細胞にリクルートする抗CD20/CD3二重特異性抗体である。
過去に少なくとも2ラインの治療を受けた再発・難治性DLBCL患者
サイトカイン放出症候群を緩和するためにObinutuzumabによる前処置を受けた後、 合計12サイクルのGlofitamab単剤療法を受けた
独立審査委員会の評価による完全奏効率(CR)
奏効期間、 生存期間、 安全性
登録された155名の患者のうち、 154名が少なくとも1回いずれかの薬剤投与を受けた(ObinutuzumabまたはGlofitamab)。
DLBCLに対してGlofitamabは有効であった。 半数以上の患者にグレード3または4の有害事象が発生した。
DLBCLの基本レジメン、サルベージ化学療法、自家移植前処置、計算ツールなどをまとめました
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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