【JAMA】45~49歳の⼤腸癌検診を促進するための 「最も効果的な戦略」 は?
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5ヶ月前

【JAMA】45~49歳の⼤腸癌検診を促進するための 「最も効果的な戦略」 は?

【JAMA】45~49歳の⼤腸癌検診を促進するための 「最も効果的な戦略」 は?
Galoosianらは、 米国において、 大腸癌の平均的リスクを有する45~49歳の成人を対象に、 大腸癌検診を促進するための最も効果的なアウトリーチ戦略を無作為化比較試験で検討した。 その結果、 通常の既定手順である免疫便潜血検査 (FIT) キットの自動的な郵送が、 3つの異なる能動的選択介入と比べて有意に高い検診受診率を示し、 最も効果的なアウトリーチ戦略であることが明らかになった。 本研究はJAMA誌において発表された。

📘原著論文

Population Health Colorectal Cancer Screening Strategies in Adults Aged 45 to 49 Years: A Randomized Clinical Trial. JAMA. 2025 Aug 4:e2512049. Online ahead of print. PMID: 40758331

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

FITキットのコストは1つあたり8ドルに対して費用対効果の評価は行われていない点や6ヵ月のフォローアップ期間では、 FITに有利な結果が出やすく内視鏡との公平な比較が難しい点などはlimitationです。

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Lancet. 2025 Apr 12;405(10486):1231-1239.

背景

若年層の検診に最適なアウトリーチ戦略は不明

大腸癌の平均的なリスクを有する成人において、 大腸癌検診は現在45歳から推奨されているが、 若年層の検診に最適なアウトリーチ戦略は不明である。

そこで本研究 (無作為化比較試験) では、 45~49歳の成人において、 大腸癌検診を促進するための最も効果的なアウトリーチ戦略を評価した。

研究デザイン

主要評価項目は6ヵ月時点の検診受診率

米国の大規模医療システムUCLA Healthにおいて大腸癌の平均的リスクを有する45~49歳の成人2万509例が、 大腸癌検診のアウトリーチ戦略を基に以下の4群に1 : 1 : 1 : 1で無作為に割り付けられた。

  • FIT能動的選択群 : 5,131例
FITのみ提示され、 対象者が能動的に申し込むか否か選択する
  • 大腸内視鏡能動的選択群 : 5,127例
大腸内視鏡検査のみ提示され、 対象者が能動的に申し込むか否か選択する
  • 二重能動的選択群 : 5,125例
FITと大腸内視鏡検査を提示され、 対象者が能動的にいずれかを申し込むか否かを選択する
  • FITキット郵送群 : 5,126例
通常の既定手順としてFITキットが自動的に郵送されてくる

主要評価項目は6ヵ月時点の検診受診率 (FITまたは大腸内視鏡)、 副次評価項目は実施が完了した検診方法であった。

結果

検診受診率は各能動的選択群と比べてFITキット郵送群で有意に高値

参加者2万509例の平均年齢は47.4歳 (標準偏差 1.5歳)、 53.9%が女性、 4.2%が黒人、 50.8%が非ヒスパニック系白人であり、 3,816例 (18.6%) が検診を受けた。

主要評価項目である6ヵ月時点の検診受診率は、 各能動的選択群と比べてFITキット郵送群が有意に高かった。

  • FITキット郵送群 : 26.2%
  • FIT能動的選択群 : 16.4%
受診率の差 -9.8%㌽ [95%CI -11.3--8.2%㌽]、 p<0.001
  • 大腸内視鏡能動的選択群 : 14.5% 
受診率の差 -11.7%㌽ [95%CI -13.2--10.1%㌽]、 p<0.001
  • 二重能動的選択群 : 17.4%
受診率の差 -8.9%㌽ [95%CI -10.5--7.4%㌽]、 p<0.001

二重能動的選択群は単一能動的選択群と比べて検診受診率が高値

二重能動的選択群は、 単一能動的選択群 (FIT能動的選択群+大腸内視鏡能動的選択群) と比べて検診受診率が高かった (17.4% vs 15.4%、 受診率の差 -1.8%㌽ [95%CI -3.0--0.1%㌽]、 p=0.004)

二重能動的選択群において大腸内視鏡はFITと比べて検診受診率が高値

また二重能動的選択群において、 大腸内視鏡検査の申込み者はFITと比べて受診率が高かった (12.0% vs 5.6%、 受診率の差 -6.4%㌽ [95%CI -7.5--5.3%㌽]、 p<0.001)。

FITから大腸内視鏡へのクロスオーバーが顕著

FITを選択するFIT能動的選択群およびFITキット郵送群では、 大腸内視鏡へのクロスオーバーが顕著であった (それぞれ9.8%、 9.8%)。 一方で、 大腸内視鏡能動的選択群からFITへのクロスオーバーは2.7%と少なかった。

結論

FITキットの自動的な郵送が最も効果的なアウトリーチ戦略

著者らは 「45~49歳の成人において、 通常の既定手順であるFITキットの自動的な郵送が、 3つの異なる能動的選択介入と比べて有意に高い大腸癌検診受診率を示した」 と報告している。


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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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