海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前

Galoosianらは、 米国において、 大腸癌の平均的リスクを有する45~49歳の成人を対象に、 大腸癌検診を促進するための最も効果的なアウトリーチ戦略を無作為化比較試験で検討した。 その結果、 通常の既定手順である免疫便潜血検査 (FIT) キットの自動的な郵送が、 3つの異なる能動的選択介入と比べて有意に高い検診受診率を示し、 最も効果的なアウトリーチ戦略であることが明らかになった。 本研究はJAMA誌において発表された。
FITキットのコストは1つあたり8ドルに対して費用対効果の評価は行われていない点や6ヵ月のフォローアップ期間では、 FITに有利な結果が出やすく内視鏡との公平な比較が難しい点などはlimitationです。
便潜血検査、 10年後の大腸癌関連死亡率で内視鏡検査に非劣性
大腸癌の平均的なリスクを有する成人において、 大腸癌検診は現在45歳から推奨されているが、 若年層の検診に最適なアウトリーチ戦略は不明である。
そこで本研究 (無作為化比較試験) では、 45~49歳の成人において、 大腸癌検診を促進するための最も効果的なアウトリーチ戦略を評価した。
米国の大規模医療システムUCLA Healthにおいて大腸癌の平均的リスクを有する45~49歳の成人2万509例が、 大腸癌検診のアウトリーチ戦略を基に以下の4群に1 : 1 : 1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は6ヵ月時点の検診受診率 (FITまたは大腸内視鏡)、 副次評価項目は実施が完了した検診方法であった。
参加者2万509例の平均年齢は47.4歳 (標準偏差 1.5歳)、 53.9%が女性、 4.2%が黒人、 50.8%が非ヒスパニック系白人であり、 3,816例 (18.6%) が検診を受けた。
主要評価項目である6ヵ月時点の検診受診率は、 各能動的選択群と比べてFITキット郵送群が有意に高かった。
受診率の差 -9.8%㌽ [95%CI -11.3--8.2%㌽]、 p<0.001
受診率の差 -11.7%㌽ [95%CI -13.2--10.1%㌽]、 p<0.001
受診率の差 -8.9%㌽ [95%CI -10.5--7.4%㌽]、 p<0.001
二重能動的選択群は、 単一能動的選択群 (FIT能動的選択群+大腸内視鏡能動的選択群) と比べて検診受診率が高かった (17.4% vs 15.4%、 受診率の差 -1.8%㌽ [95%CI -3.0--0.1%㌽]、 p=0.004)
また二重能動的選択群において、 大腸内視鏡検査の申込み者はFITと比べて受診率が高かった (12.0% vs 5.6%、 受診率の差 -6.4%㌽ [95%CI -7.5--5.3%㌽]、 p<0.001)。
FITを選択するFIT能動的選択群およびFITキット郵送群では、 大腸内視鏡へのクロスオーバーが顕著であった (それぞれ9.8%、 9.8%)。 一方で、 大腸内視鏡能動的選択群からFITへのクロスオーバーは2.7%と少なかった。
著者らは 「45~49歳の成人において、 通常の既定手順であるFITキットの自動的な郵送が、 3つの異なる能動的選択介入と比べて有意に高い大腸癌検診受診率を示した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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