海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前

Makkarらは、 症候性の中等度~重度大動脈弁閉鎖不全症患者を対象に、 専用のTrilogy弁(米JenaValve Technology社)によるTAVIを施行し、 その安全性と有効性を評価した。 その結果、 術後30日の安全性複合イベント発生率は24.0% (非劣性のp<0.0001)、 1年後の全死亡率は7.7% (優越性のp<0.0001) であり、 いずれも目標を達成した。 試験結果はLancet誌に発表された。
現在進行中のARTIST試験では、 外科的生体弁置換術が可能な中等度~低リスク患者を対象にTAVI (Trilogy弁) と外科手術を比較しており、 10 年までの比較データが得られる予定です。
石灰化を伴う大動脈弁狭窄症向けに設計された経カテーテルデバイスは、 生来の大動脈弁閉鎖不全症には最適化されていない。 そこで、 本ALIGN-ARピボタル試験では、 大動脈弁閉鎖不全症における専用デバイスを用いた経カテーテル大動脈弁置換術 (TAVI) の安全性、 弁機能、 臨床転帰を評価することを目的とした。
本試験は米国30施設で実施された前向き単群試験であり、 手術リスクが高い症候性の中等度~重度大動脈弁閉鎖不全症患者を対象に、 専用のTrilogy弁によるTAVIを施行した。
主要評価項目は、 術後30日の安全性複合イベント (死亡、 脳卒中、 重度出血、 急性腎障害、 血管合併症、 追加の外科的/経皮的インターベンションの必要性、 新規ペースメーカー植込み、 中等度以上の大動脈弁逆流) であり、 文献で報告されている安全性イベント発生率30%に対して、 マージン1.35 (達成目標40.5%) に対する非劣性を検証した。
また、 もう1つの主要評価項目を1年後全死亡率とし、 達成目標25.0%への優越性を検証した。
700例を登録し、 追跡期間中央値は472日であった。
術後30日の安全性複合イベント発生率は24.0% (97.5%CI上限27.3%、 非劣性のp<0.0001) であった。
評価項目の構成要素のうち、 死亡は1.6%、 脳卒中は1.7%、 新たなペースメーカーの植込みは21.6%、 中等度の大動脈弁逆流は0.5%、 重度の大動脈弁逆流は0%に発生した。
1年後の全死亡率は7.7% (97.5%CI上限10.4%、 優越性のp<0.0001) であった。 なお、 2年後の全死亡率は13.3%であった。
著者らは、 「外科手術リスクの高い症候性の中等度~重度の大動脈弁閉鎖不全症患者において、 専用デバイスを用いたTAVIは事前に規定された安全性・有効性の目標を達成し、 大動脈弁逆流の減少、 良好な弁血行動態、 心筋リモデリングにより、 機能と生活の質の改善をもたらした」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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