【JAMA】急性脳梗塞へのアルガトロバン+アルテプラーゼ併用、アルテプラーゼ単独と比し機能予後優れず
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1年前

【JAMA】急性脳梗塞へのアルガトロバン+アルテプラーゼ併用、アルテプラーゼ単独と比し機能予後優れず

【JAMA】急性脳梗塞へのアルガトロバン+アルテプラーゼ併用、アルテプラーゼ単独と比し機能予後優れず
Chenらは、 急性脳梗塞の患者を対象に、 アルガトロバン+アルテプラーゼ併用療法の有効性を多施設共同非盲検無作為化臨床試験で検討。 その結果、 アルガトロバン+アルテプラーゼ併用はアルテプラーゼ単独と比較し、 90日後の機能予後が優れている可能性は有意に高くはなかった。 本研究は、 JAMA誌において発表された。

📘原著論文

Effect of Argatroban Plus Intravenous Alteplase vs Intravenous Alteplase Alone on Neurologic Function in Patients With Acute Ischemic Stroke: The AR急性期脳梗塞 Randomized Clinical Trial. JAMA. 2023 Feb 9;e230550.PMID: 36757755

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

サンプルサイズ計算の際に、 優れた機能的転帰を21%と予測していたにもかかわらず、 実際は64%であったことが本試験がnegativeとなった大きな要因の1つです。 中国人以外での追研究結果を待って、 有用性の是非を判断したいところです。

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ASPECTSスコア

急性期脳梗塞におけるCT定量化スコア

背景

これまでの研究で、 急性期脳梗塞患者に対するアルガトロバン+アルテプラーゼ併用の有用性が示唆されている。 しかし、 大規模研究でのエビデンスは不足している。

研究デザイン

対象

急性脳梗塞患者を以下に無作為に割り付けた。

  • アルガトロバン+アルテプラーゼ併用群 (以下: 2剤併用群):402名
  • アルテプラーゼ単独群:415名

主要評価項目

90日時点の優れた機能的転帰

(mRSスコア 0~1であることと定義)

研究結果

90日時点の優れた機能的転帰

  • 2剤併用群:63.8%
  • アルテプラーゼ単独群:64.9%
リスク差 -1.0%、 95%CI, -8.1-6.1
リスク比 0.98、 95%CI 0.88-1.10、 P=0.78

結論

急性脳梗塞患者において、 アルガトロバン+アルテプラーゼ併用の2剤併用はアルテプラーゼ単独療法と比較して、 90日後の機能予後は有意に高くはなかった。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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