海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前

Lemesleらは、 アテローム血栓症リスクを有し長期経口抗凝固療法を受けている安定冠動脈疾患患者を対象に、 アスピリン併用の有効性および安全性をプラセボ対照二重盲検無作為化比較試験で検討した。 その結果、 アスピリン併用は心血管イベントおよび死亡・大出血のリスクを増加させることが明らかとなった。 本研究はNEJM誌において発表された。
本試験は早期終了、 単一国での実施、 登録遅延、 女性参加の少なさといったlimitationを有しますが、 アスピリン追加による有効性は示されませんでした。
アテローム血栓症リスクが高く、 長期的に経口抗凝固療法を受けている安定冠動脈疾患患者に対して、 抗血小板療法を追加すべきかどうかについては依然として明確なエビデンスが存在しない。
対象は、 フランスで冠動脈ステント留置後6か月以上経過し、 アテローム血栓症リスクが高いため長期経口抗凝固療法を受けている安定冠動脈疾患患者だった。 患者はアスピリン群 (100mgを1日1回) とプラセボ群に1:1の割合で無作為に割り付けられ、 抗凝固療法は継続された。 主要評価項目は、 心血管死、 心筋梗塞、 脳卒中、 全身性塞栓症、 冠血行再建、 急性下肢虚血からなる複合イベントとした。
872例が無作為化され、 アスピリン群433例とプラセボ群439例に割り付けられた。 追跡期間中央値2.2年の時点で、 アスピリン群で死亡過剰が確認され、 試験は早期終了となった。
主要複合イベント発生率は、 アスピリン群で16.9%、 プラセボ群で12.1%に発生した (HR 1.53 [95%CI 1.07-2.18]、 p=0.02)。 全死亡はそれぞれ13.4%/8.4% (HR 1.72 [95%CI 1.14-2.58]、 p=0.01)、 大出血は10.2%/3.4% (HR 3.35 [95%CI 1.87-6.00]、 p<0.001) で認められた。
重篤な有害事象は、 アスピリン群で467件、 プラセボ群で395件報告された。
著者らは、 「アテローム血栓症リスクが高い経口抗凝固薬服用中の安定冠動脈疾患患者において、 アスピリンの追加は複合イベントのリスク上昇につながった。 同様に、 全死亡および大出血のリスクも有意に増加した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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