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15時間前

Mosesらは、 痛風管理におけるtreat-to-target (T2T) 戦略の症状主導型管理に対する有用性を検証する無作為化比較試験を実施した。 その結果、 18~24ヵ月時点の寛解率はT2T群で39.4%、 症状主導型管理群で24.0%であり、 T2T群で有意に多かった。 有害事象の発現率に差はなかった。 試験結果はLancet Rheumatol誌に発表された。
フレア記録 (Gaffo diary) の記載率低下に伴い、 欠測補完やハイブリッド定義を用いて解析している点はlimitationです。
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痛風管理では、 血清尿酸値0.36 mmol/L未満の目標達成を目指すtreat-to-target (T2T) 戦略が推奨されているが、 treat-to-targetと症状主導型管理を直接比較した実用的試験のエビデンスは乏しい。 そこで本研究では、 痛風患者を対象にこれら2つのアプローチを比較した。
本研究は、 オランダの多施設共同・非盲検・実用的・優越性・無作為化比較試験であり、 対象は、 痛風および高尿酸血症 (血清尿酸値0.36 mmol/L超) を有する患者とした。 対象患者をT2T群または症状主導型管理群に1:1で割り付け、 T2T群では血清尿酸値0.36mmol/L未満を目標とし、 血清尿酸値に基づいて経口尿酸降下療法を漸増した。 症状主導型管理群では、 特定の血清尿酸目標を設けずに医師の裁量で治療を決定した。
主要評価項目は、 18~24ヵ月時点の寛解とした。 寛解は以下の通りに定義した。
寛解の定義
308例が無作為化された (T2T群 : 145例、 症状主導型管理群 : 163例)。
寛解は、 症状主導型管理群よりもT2T群で有意に多く認められた。
18~24ヵ月時点の寛解
絶対差15.4%㌽
(95%CI 6.4-24.4%㌽、 p=0.024)
有害事象の発現率に差はなく、 薬剤関連の重篤な有害事象および治療関連死亡は報告されなかった。
有害事象
絶対差-10.7%㌽
(95%CI -21.8~0.4%㌽、 p=0.060)
著者らは、 「T2T戦略は、 有害事象を増加させることなく、 症状主導型管理と比較して長期的な疾患コントロールを改善した。 本結果により、 血清尿酸値に基づく体系的な尿酸降下療法の用量調整の有用性が支持された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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