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56日前

【BMJ】COVID-19、ソトロビマブ投与で重症化リスクが低下

Zhengらは、 重症化リスクが高いCOVID-19患者に用いる中和モノクローナル抗体ソトロビマブと抗ウイルス薬モルヌピラビルの重症化予防効果を観察型コホート研究で検討。 その結果、 ソトロビマブの投与を受けた者は、 モルヌピラビルの投与を受けた者よりもCOVID-19の重症化リスクが低いことが示された。 本研究は、 BMJ誌において発表された。

📘原著論文

Comparative effectiveness of sotrovimab and molnupiravir for prevention of severe covid-19 outcomes in patients in the community: observational cohort study with the OpenSAFELY platform. BMJ. 2022 Nov 16;379:e071932.PMID: 36384890

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

BA.1,2→BA.5と、 ウイルス自体がどんどんと変異している中で後ろ向きの研究の価値をどこに見出すのか、 非常に難しいです。 しかしながら本研究のようなreal world dataから”effectiveness”の比較をするような研究結果はより実装社会を反映しており、 今後変化の速いような疾患に対してはより好んで用いられると思います。

🔢関連コンテンツ

4C mortalityスコア

COVID-19入院患者の予後予測スコア

研究デザイン

対象

2021年12月16日からソトロビマブまたはモルヌピラビルによる治療を受けた、 重症化リスクの高いCOVID-19の成人患者。

介入

ソトロビマブまたはモルヌピラビルを投与。

主要評価項目

治療開始後28日以内のCOVID-19による入院または死亡。

研究結果

解析対象

  • ソトロビマブ投与:3331人
  • モルヌピラビル投与:2689人
平均年齢:52歳、 女性:59%、 白人:89%、 3回以上のCOVID-19ワクチン接種:88%

主要評価項目

治療開始後28日以内に、 1.4% (87人) の患者がCOVID-19による感染で入院または死亡した。

  • ソトロビマブ投与:32人
  • モルヌピラビル投与:55人

地域で層別したCox比例ハザードモデル

地域で層別したCox比例ハザードモデルでは、 人口統計情報、 高リスクコホートカテゴリ、 ワクチン接種状況、 肥満度、 その他の併存疾患を調整後、 ソトロビマブがモルヌピラビルに比べ、 重症化リスクが大幅に低いことが明らかとなった (P=0.01)。

HR 0.54、 95%CI 0.33-0.88

傾向スコア重み付けCoxモデル

傾向スコアで重み付けしたCoxモデル (HR 0.50、 95%CI 0.31-0.81、 P=0.005) および完全接種者に限定した場合 (HR 0.53、 95%CI 0.31-0.90、 P=0.02) でも一貫した結果が示された。

その他の解析

他の特性による実質的な効果の修正は検出されなかった (交互作用のすべてのP>0.10)。 イングランドでオミクロンBA.2が優勢であった2022年2月16日から5月1日の間に治療を受けた患者の探索的解析でも同様の結果であった。

結論

COVID-19による重症化リスクが高い場合、 ソトロビマブの投与を受けた者は、 モルヌピラビルの投与を受けた者よりもそのリスクが低いことが示された。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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